能登半島 和倉温泉「美湾荘」…多田直未社長に聞く

毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。

青森県東方沖でマグニチュード7.5の地震が発生、八戸市で最大震度6強の激しい揺れを観測してから、明日15日で1週間となります。
この地震で、千島海溝と日本海溝沿いでは巨大地震が発生する可能性が普段より高まっているとして、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を運用が始まってからはじめて発表しました。

北海道から東北、茨城、千葉の沿岸部、あわせて182市町村が対象です。

この情報が出ても、必ず巨大地震が起きるわけではないので、事前の避難は求めていませんが、地震から1週間はすぐに逃げられるように、非常用持出袋を準備すること、また避難場所や避難経路の確認、家具の固定、食料や水、携帯トイレなどの備蓄品の準備など日頃の備えも改めて確認するよう求めています。
対象となっていない地域でも、普段から地震への備えを再確認しておきたいですね。
いつどこで地震があってもおかしくない、本当にそうですよね。
「能登半島地震」は1月1日元日に起きました。

能登半島地震からまもなく2年、今月は今の能登の声をお送りしています。
きょうの「防災アワー」
石川県七尾市・和倉温泉「美湾荘」若女将の多田直未さんのインタビューをお送りしました。

和倉温泉に取材に入らせていただくのは今回で3回目、去年取材したときは、まだごく一部しか解体されていない状態でした。
護岸も国営・民営があって、どこが費用を出して修復するかなどで進んでおらず…。
今回は、大規模な建物が解体されてなくなっていたり、護岸にも国の援助で道路が作られ、工事がかなり進んでいました。


今年の11月に、一般客の受け入れを始めた「美湾荘」
多田社長は震災当時、ここで埋まって死ぬのを覚悟でお客様の避難誘導のアナウンスを続けたそうです。
今年11月には一般客の受け入れが再開できて、まずは嬉しいと話してくれましたが、雇用調整助成金が今年で打ち切りになることもあって、今後の従業員さんの雇用の問題が大きな課題だそうです。

きょうの「防災アワー」、聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。

1月1日（木）午後2時30分～午後5時放送の特別番組「常盤貴子　能登に寄せて～声でつなぐ復興の輪～」には、美湾荘の多田直未社長も登場します。

一歩一歩前に進む能登の人々の声をお送りします。
ぜひお聞きください。

気象予報士　防災士　都庁・気象庁担当記者　伊藤佳子