元国会議員・佐藤謙一郎さんのインタビュー記事で大竹まこと「統一教会が深く浸透していて驚いた」

元国会議員・佐藤謙一郎さんのインタビュー記事で大竹まこと「統一教会が深く浸透していて驚いた」

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12月16日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)は、朝日新聞のインタビュー「理想に燃えて 元国会議員・佐藤謙一郎さん」という記事を紹介した。

番組で紹介した朝日新聞の記事は、

政治学者の丸山真男いわく、この国において「現実的たれということは、既成事実に屈伏せよということにほかなりません」。では、屈服を拒み、あくまで理想を追ったら、どうなるのだろう?32年前、日本政治を変えるという理想に燃えて自民党を飛び出し、「敗者であり続けた」元国会議員を訪ねた、と始まる。

――金権スキャンダルが相次ぎ発覚し、政治不信が極まっていた1990年代前半、政治改革を推進する自民党若手の旗手として脚光を浴びました。

「91年、自民党所属の当選1~3回議員54人が派閥横断的に集まり、『政治改革を実現する若手議員の会』を結成しました。私が事務局長で、石破茂さんが代表世話人。私たちが第一に求めたのは選挙制度改革です。『金がかかる政治』の元凶である衆院の中選挙区制を廃止し、小選挙区比例代表並立制を導入せよと。」

「世襲議員であることに引け目を感じていたから余計に、国会議員という特権を、自分や支持者のためではなく、公のために使いたいという思いは強かった」

「僕の行動原理は一貫して、『目撃者責任』。新人議員を集めた派閥の勉強会のことは今でも忘れられません。僕は、父と同じ清和会に入りました。当時の領袖(りょうしゅう)は安倍晋太郎さんで、講師役は、後に首相になった有力政治家ですが、最初に教わったのは『出席した会合に有名人が来ていたら、体を寄せて秘書に写真を撮らせなさい』。二つ目は『届いたお中元やお歳暮は、中身を確認したら包み直して選挙民に配りなさい』。それから、『秘書や事務員を雇うのは大変だろうけど、統一教会が無給で提供してくれるから何人でも申請しなさい』。とんでもない話だと僕は部屋を飛び出しましたが、有力政治家が追いかけてきて『人が話している最中に失礼だろう』と叱責(しっせき)された。期待に胸を膨らませて政界入りしたのに、涙が出るほど悲しかったです」

「当選2回の時、小泉純一郎さんから、お前のような青臭いやつは国対でもまれてこいと言われ、国会対策副委員長に就き、日本政治の『裏』を見ました。野党の社会党とは鋭く対立しているように国民に見せかけて、実は仲良くがっちり握っている。各省庁からは毎晩のように料亭で接待されました。『今度の国会には○○法案を出します。うちのエースの○○課長が担当ですからよしなに』『地元の陳情は全部引き受けますから何なりと』。そんなことを1年もこなすと、次は好きなポストを得ることができる。自民党は機会平等。当選回数に応じたルートが確立していたんです」

「政官財がもたれあい、政治腐敗の温床になっている。これを何としても壊さねばならず、小選挙区制はダイナマイトとして使える――。僕なりの『目撃者責任』の果たし方でした」

――小選挙区比例代表並立制は導入され、政権交代も起きました。しかし、日本政治が良くなったとは到底言えない。むしろ悪くなったのでは?

「それは、改革が中途半端だったからでしょう。結局、政治改革は『政争の具』に使われてしまったんです。僕は理念に殉じるつもりで自民党を離党し、新党さきがけに参加しましたが、自民、社会両党と連立を組むというので『筋が通らない』と離党した。その後に入った旧民主党も根っこは自民党と大きくは変わらなかった。政治への幻滅を深め、民主党政権誕生を前に、60歳で政界を引退しました」

「僕は『敗者』であり続けました。たぶん石破さんも、政権交代が『失敗』に終わった民主党の議員も。『敗者』は往々にして、情熱的に理想を語ったり、大きな社会構想を示したりすることをためらうというか、足がすくんでなかなか思うように動けなくなる。その間隙(かんげき)をついて、デマでも差別でも手段を選ばない扇動政治家が『勝者』になっている。日本政治は泥沼にはまり込んでいるのでは」と、インタビュー記事にはある。

この記事を受けてお笑い芸人の大竹まことは、「初めて政治家になった時に、有力政治家から教わったこととして、出席した会合に有名人が来ていたら体を寄せて秘書に写真を撮らせなさい、届いたお中元やお歳暮は中身を確認したら包み直して選挙民に配りなさい、秘書や事務員を雇うのは大変だろうけど統一協会が無償で提供してくれるから何人でも申請しなさいとあるが、もう何十年も前から統一教会は秘書を無料で出していたという話になる。これくらい統一協会が深く浸透していたのかとかなり驚いた。」と話した。

フリーライタの武田砂鉄氏は、「(与党が)野党と対立しているように国民に見せかけておいて、実はガッチリ仲良くしているという場面は、今の政治の世界で見受けられる。」と話し、色々と考えることの多いインタビュー記事だったと述べた。

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