【水谷加奈の劇場型恋愛体質】言葉の力
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―12月19日(金)配信分―
この時期は銀行も混んでいます。順番を待っていると大声が聞こえてきました。
「字が汚いから読めないって、それは明らかにマイノリティに対する差別だよ!」
受付窓口で女性行員を怒鳴りつける男性。50代半ばくらいでしょうか。お金をおろしたいが口座番号か名前が読めないとのことで受理してもらえない様子。
「左利きだけど一生懸命書いたんだよ!」
奥から責任者らしき人も出てきて対応していますが埒があきません。おかげで窓口がひとつストップ。他のお客さんたちも待ち時間が長くなっています。
「字が汚い」と言われたとしたらそれはそれで失礼なことかもしれませんが、ここまで怒鳴り散らされるともはやクレイマー…。
やがて銀行サイドが110番したようで、警察官が3人やってきて事情聴取。
「冷静になってください」
となだめるおまわりさんに対して
「名前?会社名?そんなこと言う必要あるんですか?」
やりとりは延々と続きます。この忙しいときにこんなことで3人も必要?市民の安全を守る警察官も大変だ。
「僕も次の用事があるからもう待てないよ」
結局男性はATMでお金をおろすことに。(だったら最初からそうすればよかったのに?)しかし操作の仕方がわからないようで大声で係を呼びつけていました…。
男性は【マイノリティ】【差別】【不当】【権利】【人権侵害】【コンプライアンス】など、この数年で使われることが多くなったワードを口にしていました。言葉は武器になります。でも間違った使い方をするとなんの力も発揮しないどころか、その言葉自体がどんどん力を失っていくということを改めて我々も考えなくてはいけないと思いました。
関連記事
この記事の番組情報


