【第102回箱根駅伝】青山学院大学・塩出翔太選手〜復路終了後インタビュー〜

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――亡くなった皆渡星七さんのことを思いながら走っていた?
「はい。“星七の分まで走るぞ”という気持ちがずっとあったので、それが力になった部分は大きいと思います」
――皆渡さんとの思い出を聞かせてください。
「一番印象に残っているのは、3年生の全日本大学駅伝で自分がアンカーを走った時のことです。先頭で襷をもらったのに、順位を落として優勝を逃してしまって、その日はどうしても寮に帰りたくありませんでした。どんな顔でチームメイトに会えばいいのか分からなくて……。でも寮に戻ったら、星七が真っ先に『しおちゃんでないと走れなかったよ。誰が選ばれててもあの展開はきついよね』って励ましてもらって。さらに『箱根では絶対に優勝してほしい』と言ってくれたんです。その言葉が、今でも心の中に強く残っています。助けられて、救われた言葉でした」
――今日はどこかに“★7”のマークを入れたのか? 
「ペンが無くて、身体に書いて走ることはできなかったのですが、4年生一人ひとりが星七への思いを持って走ったと思います。(”★7”は)誰かが言い出したというより、自然とそういう雰囲気になっていきました。走っている途中で考えました。レース中も沿道から『星七の分まで頑張れ!』という声をたくさんいただいて、本当に力になりました。10km地点では荒巻(朋煕、4年)が給水をしてくれて、そこでも背中を押されました」
――レース中、特にきつかった場面は? 
「遊行寺の坂は本当にきつくて、ハイペースで飛ばしていたので、正直『やめたい』と思うくらいでした。でも15km手前で原監督から『星七の分まで』って声をかけられて、そこで踏ん張れました」
――今、皆渡さんにどんな言葉をかけたいか? 
「『やったぞ!』って言いたいです。星七もおしゃべりなタイプだったので、きっと居たら絶対に『よくやった』って喜んでくれたと思う。4年生全員で『やったぞ』って伝えたいです」
――黒田朝日選手の活躍が続いたが、そのほかの4年生は比べられることへの苦労は? 皆渡さんとそういった話はした?
「それは無かったです。(活躍できないのは)それもひとつの苦しみ。同級生の朝日があれだけ活躍する中で、『じゃあ他の4年生は何をしていたんだ』というのもありますし、自分も練習は継続できていたのですが、どうしても朝日ばかりが目立ってしまう。どうにかしなければいけないと思っていました。でも今回の箱根では、助けられた部分があるので、そこは比較されて苦しい部分がありました」
――今日のご自身の活躍を”比較”してください 
「昨日の往路は黒田朝日頼りになったようなレースだったので、絶対に自分が区間新を獲って、優勝を決定づけられるような走りをしたいと思っていました。それが体現できたかと思います」
――ご自身の活躍やチームの連覇をどう評価する? 
「箱根駅伝は相性が良くて、傍から見ると結構活躍したなと思われるかもしれないが、今年度の全日本では負けて悔しい想いもした。トラックのレースでもあまり思ったような結果が出なかったので、決して良い結果だけではなかったです。それなりに自分自身も人一倍たくさん走ってきて努力したので、両方経験できたのはいい経験でした」
――卒業後の進路は
「実業団で陸上を続けます。将来的にはマラソンで勝負したいと思っていて、この箱根駅伝の経験に活かしてタフなランナーになりたい。2月の別府大分毎日マラソンに出る予定で、初マラソンなのでタイムは未知数ですけど、2時間7分台、できれば6分台を狙って、面白いレースをしたい。朝日の去年の記録を抜きたい気持ちもありますけど、陸上をする上で人と比べるのはキツいと1年を通じて感じて、精神的負担だったので、まずはコツコツ自分が定めた目標を確実にクリアしていきたいです」
――箱根駅伝を通して一番学んだことは? 
「監督もよく言いますが『練習は嘘をつかない』ということと、『努力した分は、損することなくいつか必ず報われる』です。実感することができたので、陸上人生の教訓にしていきたいです。ラストレースで出た努力の結果としては、残り3kmで監督から声掛けがあったところで、『区間新を出せる、しっかり脚を動かしていこう』と言われて本当に脚が動きました。そこで4年間の成長を感じました」

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