【第102回箱根駅伝】青山学院大学・佐藤有一選手〜復路終了後インタビュー〜

【第102回箱根駅伝】青山学院大学・佐藤有一選手〜復路終了後インタビュー〜

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――この1年間どのような練習をしてきたか?
「下級生の時にオーバートレーニングをして、夏合宿後に疲れが出てしまい、調子を崩してしまったことがあるので、練習は『8割の力で継続すること』を意識して、この1年間やってきました」
――オーバートレーニングをしてしまった理由は?
「『1年生は走り込まないといけないよ』と周りから言われていたこともあるのですが、同期の塩出(翔太、4年)や黒田(朝日、4年)が成長している姿を見て、焦りを感じてしまったこともあります。それで故障と言うよりは『走りたくない』という気持ちが大きくなって、大学1年生の秋ぐらいから大学2年生の春まで少しうつ病のようになってしまいました」
――そうした気持ちを乗り越えられたきっかけは。
「4年目の覚悟もありますし、星七への思いもありました」
――昨年の2月に亡くなった同期の皆渡星七との関係は?
「普段から仲が良くて、一昨年は同じ6区の候補でライバルのような存在でした。星七が一昨年の11月に体調を崩してしまい、そこから『自分が頑張らないといけない』と思うようになりました。全日本大学駅伝後のミーティングでもチームで『星七のために』と話したことがみんなが団結したきっかけになったと思います。星七がいたら今回の箱根駅伝も走っていたと思いますし、今日も星七のことを思いながら走りました。一人の仲間を失うことがどれだけ大きいことかとみんなが実感したことが今日の結果につながったと思っています。本当に良い仲間でした」
――2人だけの思い出はありますか。
「2人ともお酒好きで星七が『サントリーの翠というお酒が好きなんだよ』と話してくれたり、2人で『このお酒が美味しい』という話を休みの日にしていました」
――チームで「★7」のマークが入ったものを身につけていましたが。
「箱根駅伝を走る10人の選手全員が『★7』と書いてあるリストバンドをもらっていて、そのリストバンドを身に着けて走っていました。主務の徳澄(遼仁、4年)が『星七の分までという思いでみんなで★7のマークを書こう』と言っていました」
――エントリーメンバーに入っていて走れなかったことをどのように受け止めていたか? 
「昨年は6区の控え選手でエントリーされていて、昨年は野村(昭夢、現 住友電工)さんが走っていてチーム的には良かったと思いますが、優勝したことの嬉しさよりも悔しさがありました。そのため、今年は『絶対に走って優勝したい』と思っていました。4年生で優勝すると景色が違うと先輩方にも言われていたので、自分が走って優勝することができて良かったです」
――OBで実業団で走っている方と一緒に練習をするときは影響を受けたか? 
「強い先輩方が練習を引っ張ってくれることもありますし、吉田(祐也、現GMOアスリーツ)さんが朝から速いペースのジョグをしているところなどを日頃から見て、世界で戦う先輩方の練習のすごさを実感して、影響を受けています」
――寮長は立候補したのか? 
「前任の若林(宏樹)さんがあまりはっきりと言わないタイプだったので、自分が寮長になって生活面でもう少し厳しく言っていこうと思い、立候補しました。後輩からの厳しい意見もありましたが、そうした意見があったからこそ自分も成長できたと思っています」
――原監督が「良い寮長がいる代はチームが強い」と話されていましたが、プレッシャーはあったか? 
「ありました。若林さんは走れていますが、『寮長は走れない』というジンクスもあったので、そのジンクスを覆そうという気持ちでこの1年取り組んできました」
――今年から寮長として取り組んだことは
「新たに生活面を整える目的でレース前の掃除を行うようにしました。抜き打ちチェックのような形で行っているので急いで片付ける選手もいますが、その掃除をすれば試合前の気持ちの整理にもつながると思うので行っています。また、12月以降は徹底的にアルコール消毒と手洗いうがいを呼び掛けをして、インフルエンザなどの感染症にかかる人数を多く出さなかったことはチームの流れを良い方向に持っていくことができた理由だと思います」
――今日の給水は誰から受け取ったのか?
「10km地点では1年生の田中(智稀)君からもらって、14.4km地点の横浜駅では一緒にジョグをしている石原(正翔、4年)から給水をもらいました。田中は『一番輝いてるよ!』と言ってくれましたし、石原は『俺の分まで頑張ってくれ』という声をかけてくれてました。石原を長く走らせたかったので、200mくらい並走したと思います」
――箱根でのレースを振り返って
「ずっと絶えることがないお客さんの声援と自分が苦しい中で監督からもらった『区間新記録いけるよ!』という声掛けがすごく力になりました。沿道の人からも『区間新!』という声が聞こえたりして、その声が聞けたことがすごく嬉しかったです」
――自分で設定していたタイムはありましたか
「設定タイムは設けていなくて、自分が出せる力を出し切ることだけに注力していました。あとは前の選手を追う形ではなく、1位でタスキをもらって走ることができたので、区間新記録が結果的に出たという形でした」
――学生が主体的に取り組んだことは? 
「集合時間に遅れてしまうなどルールを守れない選手がいたら、放っておいたり、監督が怒ったりするのではなく、部員全体で厳しく言うことを徹底して、まとまりがチームにすることに取り組んできました。箱根駅伝で勝つためにルールを厳しくしたり、練習が厳しくても弱音を吐かないことを心掛けたことでポジティブな言葉が増え、部員全体で主体的に取り組めるようなチームになっていったと思います。また、学生ミーティングでもどのようにチームをまとめていくのかということや練習の方向性について3時間くらい話し合ってきたので、箱根駅伝を勝つことができるという自信がチーム全体に芽生えたのだと思います」
――『俺が青学を勝たせる』というチームスローガンに決まった理由は? 
「今年は強かった4年生が抜けて、一人ひとりが挑戦していくという気持ちを持って頑張っていくことが必要があると認識していたので『俺が青学を勝たせる』というチームスローガンになりました。きっかけとしては黒田(朝日、4年)が『個人でやっていても駅伝は勝つことができないよ』とチーム全体に言及したことですね」

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