武田砂鉄「曖昧にせざるを得ない」 ベネズエラ攻撃 日本政府の対応についてコメント
フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝のラジオ番組、『武田砂鉄ラジオマガジン』。1月5日は、月曜レギュラーでドイツ出身の翻訳家・エッセイストのマライ・メントライン氏と、2025年下半期のニュースについてトークを繰り広げた。
マライ「今日は、1年間のニュースを振り返ったら見えてきたものは?後半戦、というテーマです。前回、と言っても先週、2025年のニュースを振り返ってみようとしたら6月で終わっちゃったんですよね。(笑)」
武田「これは終わんないなと思ってしゃべってました」
マライ「ただ、ドイツ的言い訳をすると、綺麗に半分で終わったよねって。それはちょっと嬉しかったんですけどね」
武田「見てください、半分までちゃんと終わりましたよってことですね。年をまたいでも、去年の振り返りは大事でございますよ」
マライ「前回は、イスラエルによるイランの空爆の話で終わったんですよね。これは6月13日のことで、最初にイスラエルがイランを空爆。途中でアメリカが戦闘に加わって、ミッドナイトハンマー作戦のもとで米軍がバンカーバスターでイランの核関連施設を爆撃。これに関しては国際法違反なのではないかと当時言われていましたし、いまだに問題がクリアにはなってないんですね。同じく国際法違反なのではないかと言われてるのが、今年1月3日に起きたベネズエラの大規模攻撃です。トランプ大統領が急に、ベネズエラ大統領を妻とともに拘束して、国外に移送したというニュースが入ったんですよね。ベネズエラ人にとっては、民主主義を望んでいる人たちも多いので朗報なのではないかという考え方ももちろんできるんですけど、ただ、今回のアメリカの介入はさすがに国際法違反なのではないかとも言われています。EUでも議論になっていて、例えばロシアがウクライナに侵攻したのと同じなのではないかというふうにも言われてるんですけど、専門家によると、さすがに規模感が違いすぎて、ちょっと違うんじゃないかと。もし比較するんだったら、去年のイラン作戦と似てるんじゃないかと言われてるんですね。その結論はまだ出てないわけなんですけど、日本政府のスタンスはすごくあいまいです。ちなみにドイツも結構曖昧なんですね。ちょっと“待ち”ですよね。みんなどう言うのかなって」
武田「まあ、曖昧にせざるを得ないということなんですかね」
マライ「そういうことだと思います。ほかの国が何を言うのか見てみる。逆にフランスだったらきっぱりとこれはダメですよねって言ってるので、国によってそこらへんの対応は全然違うんですけど、誰が何を言うのかがすごく大事になってくるんじゃないかなと思うんですね。同じ6月の後半にはNATOの会合がありました。そこでは2035年までの防衛費を、それぞれの加盟国のGDPの5%まで引き上げることが決定したんですよね。もともと23年以降の最低基準はGDPの2%だったのでなかなかな増額です。日本はNATOの加盟国ではないんですけど、立場的には世界におけるパートナー国なんですね。だから日本としては、どこまで引き上げるか、引き上げないか、っていうのが今年も引き続き大事なポイントになると思うんですけど、皆さんはどこまで許せますか?」
武田「まあでもね、アメリカ側からできるだけ上げてくれと、ずっと言われ続けるのは確かで。だけど、自衛隊の担い手がなかなかいない中で、お金ベースで上げるのはいいけど、じゃあそれを何に使うのか、どういう風に使うのか、誰が使うのかっていうのが分からないまま、数値だけ跳ね上がっていくことに対して、当然、日本国内で暮らしている人間としては、「何で、その数値上げる前提なの?」って思い続けています」
マライ「そうですね。物価高ですし、国民の理解がどこまで得られるのかが、今年、大事なポイントになるんじゃないかなと思います」
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