世界から見てアメリカはドル安。日本はそれ以上に円安

世界から見てアメリカはドル安。日本はそれ以上に円安

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、1月7日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。「今年の経済を占う」をテーマに、国内外の現状を踏まえて解説した。

長野智子「年明け早々、大変なことになりました」

佐藤治彦「戦争はイヤだ、と思っているのにベネズエラで新たな紛争が起きてね。市場(しじょう)は大混乱しています。日本はまだまともです。5日に市場が開いて2日間でものすごく上がった。終値も史上最高値のところまでいった。日本の投資家はこんなに上がるのおかしいな、と思っていたはずなんです」

長野「はい」

佐藤「きょうは中国から軍民両用品の対日輸出規制、高市さんの発言の影響ですよね。これが出たために株価は下げた。アメリカに関していえばものすごい上げ方です。過去にアメリカが起こした戦争、紛争のときはほとんどアメリカの株価って上がっているんです。一方で金(きん)が下がるんですよ。今回は株価も上がり、金利も上がり、金も上がっている。こんなことが起こってはおかしい、というのが市場関係者のほぼ一致した意見です。このゆがみはどこかでグチャッ、とくると思います」

長野「円安、円安、というけれど、じつはドル安でもあるようで」

佐藤「そうなんです。去年から何が起きているか。トランプさん(が大統領)になってから、アメリカはおかしいぞ、と。アメリカ売りはずっと続いている。アメリカのドルも売られていて、世界中の通貨から見てみるとアメリカはドル安になっている。ところが日本の円に関しては、それ以上に円安なんです」

長野「ああ……」

佐藤「去年、何が起きていたかといえばドル安、円安なんです。安安(やすやす)競争をして、残念ながら日本が勝ってしまった、ということですね。世界の通貨からすると日本人の給料はどんどん、外貨建てで見ると価値が下がっている、ということです」

長野「はい」

佐藤「実質賃金が下がるといわれていますけど、世界から見たらそれ以上に『日本人の給料って安いね』と。日本はエネルギー、食料品など、多くを輸入でまかなっていますから、日本人はますますモノが買えない。物価も上がる、ということが続いている。これは止まるのかな、というと止まりそうもない」

長野「高市政権によると今回の本予算、122兆円というね。これで責任ある積極財政ですか。いま話されたような状況に、どう影響してきますか?」

佐藤「国民の多くが求めている『物価高を止める』に関してはほとんど影響しないでしょう。日銀は円安が進みすぎることは良くないとわかっている。しかし高市政権が、円安阻止ということにどれだけ発言してきましたか」

長野「聞こえてきませんね」

佐藤「アベノミクスが始まった十数年前、1ドル90円。物価が下がっていたときと同じようなことを高市政権は行い、円安は経済にとって良いことだ、とどこか腹の底で思っているのでは、だから円安阻止と言わないのでは、と。しかし政府と日銀が一緒になって円安は何があっても阻止します、と言えば、一気に数円変わりますよ」

長野「なぜ言わないんでしょうね」

佐藤「わかりません。経済のことをわかっていないのか、アベノミクス・パート2をやろうとしているのか」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜午後3時~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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