【アナコラム】斉藤一美「ホニャララ」

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▼1月23日配信号 担当
斉藤一美アナウンサー

新人アナウンサーの頃、多くの先輩から「モノマネをすると喋りは上達するぞ」とよく言われましたが、言葉の使い方の模倣だけはなるべく避けてきました。オリジナリティーの追求こそが放送内容の質を高めるからです。プロレスの世界では自分ならではの技を新たに編み出した者が周囲の称賛を集めます。そういうレスラーのようなアナウンサーになりたい…と若い頃から本能的に感じていたのかもしれません。

これだけ妙なこだわりに満ちた私が、自らに課した禁を破り、入社一年目から現在に至るまでずーっと先人の模倣を続ける言葉があります。

ホニャララ。

番組内クイズの出題で、正解となる部分を伏せて喋る際に首尾一貫して使い続けている超、超、超便利な一言です。

子供の頃に夢中で観ていた『ぴったしカン・カン』の名司会者が絶妙な間を空けてこの五文字を口にするたび、何とも言えず楽しい気分に浸った記憶が強かったのでしょう。貧弱なボキャブラリーで表に出ていた二十代の私は何のためらいもなく”ホニャララ”を連発していました。しかし、それなりの人生経験を重ねて六十代到達も見えてきた今もまだ、クイズの出題で毎回嬉しそうに”ホニャララ”と言い続けることになるとは…。

ただ、さすがに仕方のないことです。軽妙なリズム、独特の語感、品性香る面白味を兼ね備えた”ホニャララ”に代わる一言なんて、いくら探しても全く思いつきません。これからも最大限のリスペクトを込めてモノマネを続けます。

軽妙洒脱という四字熟語は、あの方のためにあるようなものです。残念ながらお目にかかる機会に恵まれなかったのですが、『ザ・ベストテン』から『ニュースステーション』までずっとテレビに噛りついた視聴者の一人として自ずと学ばせていただきました。

“放送は厳しいルールの下にある遊び場だ”
“裏を返せば、ルールの範囲内なら何をやってもいい”
“視聴者が「そこまでやるの!?」と思うようなことでもいつかは認められ、ルールの範囲は広がっていく”

放送界の革命児が披露してきた奔放で緻密な表現手法から得た、私なりの解釈です。
これからも全力で遊んでいきます。

久米宏さんのことが、ずっと、ずっと、大好きです!

【文化放送アナウンサー/斉藤一美】

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