高市早苗首相、記者会見の情報量が多すぎる

高市早苗首相、記者会見の情報量が多すぎる

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、1月22日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。高市早苗首相が衆議院解散を発表した記者会見(1月19日)も踏まえ、首相の人物像について解説した。

長野智子「衆議院解散の(高市早苗首相の)記者会見はどう評価されましたか?」

常井健一「みんなの聞きたいことがサッパリ聞き出せなかったと思います。マスコミの問題もあることでしょう。1年前のフジテレビの記者会見を思い出します。1回目に何も聞き出せなくて、大きな2回目を行った。いっそオープンにした、やり直しを求めたい感じです」

長野「そもそも長かった。30分もしゃべっていた」

常井「小泉純一郎さんのときは12分でした。チーム高市の弱点もよく見えました。総理になる前に高市さんを何回かインタビューして。その経験からいうと、今回の記者会見の原稿ってプロの視点から見ると赤ペンだらけになる内容でした」

長野「ほう。そうですか」

常井「本人がパソコンを叩いて相当部分を書いていると思います。側近のチェックは入っていても、編集が充分にされていないんです。ここでいう編集とは引き算のことです。高市さんの言葉って常に足し算なんです。論点も政策も専門用語もすべて書き出して詰め込んでくる。余計なことを言って物議をかもすのはそのせいです。でも政治家の言葉で大切なのは引き算です。小泉さんのワンフレーズ・ポリティクス、あれがいちばん強くて怖い」

長野「うん、うん」

常井「高市さんはワンフレーズに絞れないタイプなんです。だから解散の大義も賛否を問う以前になってしまって。なんだかわからないという人が続出したと。時間も小泉さんだったら3分の1に削れた。赤いカーテンで小泉さんを意識したつもりが、国民を動員する言葉の魔力という点では、完全に劣っていた。2005年の小泉純一郎に完敗した、というのが今回の選挙戦のスタートラインになってしまった、と評価しています」

長野「逆に、高評価のポイントなんかはありましたか?」

常井「逃げない、先送りしない、と。自分の進退を国民に『決めてください』と言い切りました。いま全国各地で『辞めないリーダー』が問題になっている。自民党も石破おろしで政治空白がかなり延びた。その中でこの態度は、ある種の責任感を打ち出した、と評価します。あと政策の具体性も高いんですよ。支持層にはしっかり刺さる内容で、支持団体の要望項目も細かく入っているんです」

長野「うん」

常井「間接的に首相公選制を提起したことは議院内閣制や天皇についての憲法規定に抵触する、という問題もある。でもこの短期では深い議論ができないのでマイナスになりません。ただし高市さんの演説をいくら聴いても、多くの人は『だから自民党に入れよう』とはなりません。情報量が多すぎるんです。政策名を並べることって何も語っていないのと同じ。自民党の支持にはつながりませんよ」

長野「はい」

常井「ネットでモノを買うときをイメージしてください。細かい文字で同意書や何か、あるでしょう。スクロールして最後にクリックする。高市政治ってあれに似ていると思って。政策の名前だけビッシリ書いてあるけど、誰も気に留めないというか。よく今回の問題点って白紙委任だと言われますけど、違うなと。公約に書いてありました、同意しましたね、ということで、勝ったらどんどん進められてしまう。本当にそれでいいのか見極めなければいけない選挙だと思います」

このあとも常井が高市首相について、衆議院選挙についての解説を展開した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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