「社会の軸がズレてきた」中で迎える衆議院選挙

「社会の軸がズレてきた」中で迎える衆議院選挙

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、2月5日の放送に東京大学大学院准教授、経済思想が専門の斎藤幸平が出演。2月8日に投開票を迎える衆議院選挙や、これまでに起きてきた「社会の軸のズレ」についてコメントした。

大竹まこと「今度の衆議院選挙、与党圧勝か、みたいな記事が出ていて。あの朝日新聞が一面トップで。調査の結果だからそうなんだけど、大きく載っていたからビックリした」

斎藤幸平「青木(理)さんもよく昔、『俺は右でも左でもないけど、社会の軸がズレていくことで、左みたいな扱いになる』と。関口宏さんもおっしゃっていましたね」

青木理「関口さんがおっしゃっていたんですよ。『サンデーモーニング』は80年代(1987年)に始まって。岸井成格さんらも出られていた。先日、久米宏さんが亡くなって残念だけど『ニュースステーション』があり、筑紫哲也さんの『(筑紫哲也)NEWS23』があり。同じようなころに田原総一朗さんの『朝まで生テレビ!』も始まって。テレビ黄金期ですよ」

斎藤「はい」

青木「サンデーモーニングは僕なんかが見ても真ん中ぐらいだったかな。ニュースステーションや23が本当にジャーナリスティックだったけど前者はだんだんおとなしくなり、後者はほぼ変わってしまった。結果的にサンデーモーニングが突出して、みたいな感じになった。『時代がズレてしまったんだ』といったことは関口さん、よく話されていますね」

斎藤「(さらに報道番組について聴いて)社会の軸がだんだんズレていった中で、今回の選挙はある種、それにとどめを刺したというか。僕はいま『日本政治の全体主義化』と言っています。選択肢がどう出ても、メジャーな政党はあまり区別がない感じになった。それが今回、中道改革連合というかたちで出てきた。中道が行おうとしていることって、これまでの野党共闘や市民との共闘みたいな話で」

大竹「うん」

斎藤「リベラル政党だったのを中道という名のもと、自分たちから距離を置いて。特にネットでイメージが悪いから『彼らと』ではなく『中道として』。国民民主や維新などがあるレッドオーシャンに飛び込んで、これから負けようとしている、というか」

青木「立憲って原点は安保法制のとき、憲法の解釈をイチ内閣が閣議決定で覆すのはおかしい、と希望の党がつくられたときにできた。公明党が連立離脱して、その勢力と一緒になって対抗軸をつくろうという動きです。各社の世論調査でも苦戦しているようで、リベラル政党が中道と称したことで苦戦しているのか、それとも公明党とくっついたことで別の要素が加わったからか。斎藤さんはどう見ますか?」

斎藤「リベラルから距離をとって中道に行った結果として、争点が見えにくくなりましたね。消費税にしても高市さんが『私たちも』と言ったことで争点つぶしになった。本来ならリベラルが得意にしてきたような夫婦別姓の話、安保、原発、外国人問題、日中関係など。そういったところで違うビジョン、安全で誰も排除しない、包摂的な社会のあり方を積極的に提示するところ」

大竹「はい」

斎藤「中道の綱領なんかに、そういうことも書いてはあるんです。でも実質的なやり方として、長い間、連立を組んでいた公明党と組んだことで、斉藤鉄夫代表といった方が常に反・自民でやるのではなく、できるところはサポートする、と」

大竹「うん」

斎藤「そうなると全体のイメージとして、ある種、自民党の補完勢力とまでいかなくても、さほど区別がつかなくなる。それなら、まだ高市さんは就任してから短いし、初の女性総理だし、もう少しチャンスを与えても、と思う有権者が多いのは納得できます」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~午後3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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