木村草太が考える憲法改正を議論する際に必要なこととは?
衆院選では自民党が3分の2の議席を獲得し、憲法改正の発議が可能になった。2月10日の「武田砂鉄ラジオマガジン(文化放送)」では、東京都立大学教授で憲法学者の木村草太が憲法改正について語った。
木村「今、話題になっている新しい憲法というのは緊急時に国会議員の任期を延長できるように選挙を延期して国会の機能を維持しようという緊急事態条項と日本が武力攻撃を受けていない場合でも武力行使をできるようする9条改正。
この2つが提案されています。そもそも、そういう権限を与えるべきかという論点と同時に、もしその権限を与えるにしても、どんな手続きがあれば乱用されないかという論点についても注目することが重要です。
例えば国会議員の任期延長なんですが、現在の提案というのは自分の任期を自分で伸ばせるようにしようという内容で、そうなると当然、権力者の乱用のリスクは高くなります。また武力行使についても隊員の安全をどう確保するのか、複雑な外交環境をどう調整するのかなどの慎重な検討と判断が必要で、その手続きとして海外派兵の際に国会の事前承認を必要とするか、議会にどのような情報提供をするのか、事態終了後の検証をどうやって行うのかといったことを丁寧にデザインしなければなりません。
こういった任期の延長とか武力行使について政権にお任せします。手続きなんてまどろっこしいことは気にしないで下さいということでは、やはり立憲主義的な憲法にはなりません。
そういう意味で、その改正提案はどれくらい手続きを真剣に考えているかも問うて欲しい。緊急事態や武力行使の場面では、ついつい手続きは二の次になってしまいがちですが、そういう時こそ立憲主義的な憲法らしさとは何かを考えることが大事なのではないかと思います」
番組では、この他にも木村草太が憲法改正について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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