木村草太が解説「トランプ関税を米最高裁が違法判決」
トランプ大統領が各国にかけた関税についてアメリカ最高裁が違法という判決を出した。
2月24日の「武田砂鉄ラジオマガジン(文化放送)」では、東京都立大学教授で憲法学者の木村草太がこの裁判について解説した。
木村「アメリカには連邦法と州法がありまして、連邦法の最高裁をやっているのが連邦最高裁という裁判所になります。よく言われますようにアメリカ連邦最高判事というのは共和党大統領に指名された保守派判事、それから民主党大統領に指名されたリベラル派判事がいて、現在、保守6、リベラル3なので、かなりトランプ大統領に有利な票になっていたといわれています。
今回の判決はトランプ大統領に指名されていた2名の裁判官の関税を違憲・違法とする判断が加わり、6対3で違憲・違法という判断が出ました。判決のポイントは2つあって、第1に判決は関税のような重要問題は連邦議会できちんと話し合って決めるべきだという連邦憲法の原則を確認するというもの。
第2のポイントがまさに今回の争点だったわけですが、緊急時に輸入をレギュレート(規制)する権限というのを与えた1977年の国際緊急経済権限法というものがあります。これにより大統領に輸入をレギュレートする権限を与えていたんですが、このレギュレートという文言の中に関税が入っているのかどうか、ここがポイントになったわけです。
多くの裁判官たちはレギュレートという文言の中には関税は含まれないとして大統領側の主張を退けました。重要問題を勝手に大統領が決めてはいけないという法理は保守的な最高裁がバイデン大統領の政策を止めるために使われてきたという側面もある法理なんですけれど、今回の判決は誰に対しても平等に適用されるという法の支配の理念を見事に示した格好となりました」
番組では、この他にも木村草太がトランプ関税に対する米最高裁の判決について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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