「あの日から15年 東日本大震災の教訓を未来へつなげる」シンポジウム~AAR Japanが開催
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
3月11日で「東日本大震災」から15年になります。
きょうの「防災アワー」は3月5日、AAR Japan認定NPO法人「難民を助ける会」が開催した「あの日から15年 東日本大震災の教訓を未来へつなげる」というシンポジウムについてご紹介しました。

AAR Japan常任理事で前・国連事務総長特別代表の水鳥真美さんは「誰一人取り残さない防災を目指して」というタイトルで基調講演を行いました。


水鳥さんは「誰一人取り残さないという原則に着目して障がい者に焦点を当てているが、様々な弱者に共通した問題。一番重要なのはそういう弱者を誰一人取り残さない形の防災ができれば、我々健常者も含めて全員が非常に安心安全な中で暮らしていける防災減災対策になる。他人事ではなく、一人ひとりの強靭性を高めるためにもそういう弱者といわれる方の立場を考え、その視点に立ってそういう方の声を聴くことによってはじめて一番万全な防災減災対策ができる」と話していました。
またシンポジウムでは東日本大震災や能登半島地震での支援活動と、そこから得られた学びについても報告されました。
東日本大震災では発災2日後に現地に入り2年間活動された、AAR Japan初代東北事務所長 野際紗綾子さんによる報告がありました。
野際さんは「現地に入ったとき予約していたホテルは跡形もなく流されていて、鼻を突く嗅いだことのないような異臭がしていた。それまでミャンマーやパキスタン、インドネシアの災害被災地で活動をしていたが、東日本大震災はそれらの被災地を全てまとめたかのようなものすごい被害状況だった」と報告。活動としては18万人に物資を配る支援、その後復旧復興支援として70ほどの福祉作業所の壊れた建物を修繕する支援、200の福祉作業所で作業に使う機械を直したり、新しい機材を導入。どうやってその機械を使って販路を開拓するのかなど会としては15年間伴走してきたそうです。
野際さんは「東日本大震災は過去のものではなくて、私達が未来に伝えていく必要があるもの。15年経っても自分の中では東日本大震災は終わっていない。被災地の人たちはその地域で暮らしていて、これからも暮らしていく。私達にとっては災害で出てきた課題がまだ解決されていない。例えば障害のある方が取り残されていたり…インクルーシブな社会が実現するまでは東日本大震災は私の中では終わらない」と話していました。


聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。
来週もAAR Japan認定NPO法人「難民を助ける会」が開催した「あの日から15年 東日本大震災の教訓を未来へつなげる」についてお送りします。
気象予報士 防災士 都庁気象庁担当記者 伊藤佳子
