【お天気気象転結】思い込みはやめよう!

【お天気気象転結】思い込みはやめよう!

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。

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▼4月3日配信号 担当
伊藤佳子

「春に3日の晴れなし」といいますが、この週末は「花散らしの雨」になりそうです。
その前にお花見は堪能されましたか?
私は、靖国神社・上野公園・目黒川・野川周辺でお花見…というか、野川以外は仕事で花見客にインタビューをさせていただきました。
このうち目黒川では、今年から中目黒駅から目黒川に向かう最初の橋「日の出橋」に、まるで目隠しをするようにピンクの横断幕を貼られたのです。


「滞留禁止」「一方通行」と白い文字で書かれ、6人ほどの警備員が「立ち止まらないでくださ―い!」と声かけをしていました。
目黒区役所に聞いたところ、ピンクの横断幕は「事故を未然に防ぐための安全対策」だそうです。日の出橋が写真を撮る人気スポットで人が集中、立ち止まって飲食したり車も通るので危険、近隣の方も混雑で家になかなかたどり着けない状況だったとか。
そこで花見客の中には賛否があると思い込み取材に行ったのですが、横断幕反対派はほぼゼロでした。
多くの人が「橋はここだけではないから問題ない」「こんなに混むから仕方がない」と理解を示し、近隣の人は「去年まではここを通らないようにしていた。今年からよくなった。横断幕は効果がある」と。
中には横断幕と橋の欄干の隙間にスマホを突っ込み強引に写真を撮っている外国人観光客もいましたが、皆さん粛々と川沿いを一方通行に進み花見を楽しんでいました。

思い込みで予定原稿を作って現場に行き「あれ?」ということは時々あります。先日取材した「東日本大震災風化防止イベント」でも、メディアの思い込みの話は聞きました。
福島県南相馬市で6才の時に被災、原発事故のため家族と各地を点々とされた福島大学の学生・發田紗織(ほった・さおり)さんは「語り部」として当時の状況や想いを話してくれました。


4校合同の仮設校舎での小学校生活を体験した發田さん、当時メディアの取材に対して子供たちは「大人が喜ぶこと」を答えていたと話していました。例えば「早く元の家に帰りたいよね?」と聞かれれば「帰りたい!」と答えるなどです。
この場合は本当にそう思っていたかもですが、現実とメディアの報道の間にズレがあることもある、報道する側が「思い込み」で取材をするのは気をつけないといけませんね。

気象予報士・防災士 都庁・気象庁担当記者  伊藤佳子

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