「3.11東日本大震災風化防止イベント」にて福島の声を聞く
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
今朝は先週に続いて今月7日~11日にかけて東京の汐留シオサイトで開かれた「3.11東日本大震災風化防止イベント」についてお送りしました。


会場には、東北4県、福島・宮城・岩手・青森の人気の特産品が並べられ、復興状況についての映像や展示もあって多くの人が訪れていました。
福島県・浪江町から東京・板橋区に避難されている方や福島出身の方もいらっしゃいました。
浪江町の帰宅困難区域に自宅があり最近取り壊されて更地になったという60歳の女性は、震災からの15年を「あっという間でもあり、なかなか地元に帰る機会もなくなって寂しい」と振り返っていました。
住民票はまだ東京に移していないそうですが、今後については年齢を重ねる中での医療や買い物の不便さへの不安もあり、浪江町の自宅周辺の人も誰も帰っていない、戻ってもそこは元の浪江町ではないと…。風化の心配については「忘れられても困るが、あまり騒ぎ立ててもそこに住んでいる人の迷惑になる」と話し、メディアで「復興がんばっています」と報道される一方で「私たち帰れないんですけどって声を上げすぎるのも違うのかなって思ってみたり…」と複雑な心境を話してくれました。
この日は語り部として南相馬市小髙区出身の福島大学3年生・發田紗織(ほった・さおり)さんが登壇しました。

地震発生当時6才だった發田さんは、家族と共に各地を点々としたあと4校合同の仮設校舎での学校生活を経験しました。
講話のテーマは「考えるために知る~小学生の私と東日本大震災・原発事故」です。

發田さんは、学校で学んだことと周囲から聞くことにギャップがあること=福島の食材についての風評被害の問題、またメディアの取材と現実との乖離についても指摘されていました。
そして命を守るための「日頃の備え」として、当時發田さんのご家族が実践されていた具体的な防災対策も紹介してくれました。
①食器棚のロック: 揺れで扉が開かないようにしていたため、食器が5枚ほどしか割れずに済んだ
②避難の習慣: 幼稚園で習った「机の下に潜る」という教えを妹さんと共に守ってこたつにもぐり、身を守ることができた
③閉じ込め防止: 自震でドアが歪むことを知っていたお母さんが、すぐに弟さんの部屋のドアを確認した
日常の中にある小さな意識が大事とのことです。
きょうの「防災アワー」聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。
気象予報士・防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子
