アメリカ・トランプ大統領、ホルムズ海峡の解放には固執しない方針
4月1日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、イラクと戦争中のトランプ大統領が、ホルムズ海峡の解放には固執しない方針を側近に伝えたというニュースについて意見を交わした。

森永氏「トランプさんが『まずはもう終戦なんだ』というところに動き始めた。これは当然『中間選挙を見据えて焦りがあるんだろうな』と思います」
寺島尚正アナ「アメリカの新聞『ウォール・ストリート・ジャーナル』は30日、アメリカ・トランプ大統領がホルムズ海峡について『事実上の封鎖がこのまま続いても対イラン軍事作戦を完了させる用意がある』と側近に伝えたと報じました。
これまで要求していた海峡の即時開放に固執せず、早期の戦闘終結を優先する意向に傾いているとみられます。
報道によるとトランプ大統領は、アメリカ軍が海峡を軍事力で制圧しようとすれば
イランが抵抗し、当初4週間から6週間としていた作戦期間の長期化が避けられないと判断しているといいます。
泥沼化が避けられない地上作戦は『トランプ政権の優先事項には位置づけられていない』とも伝えました
今回の戦闘を受けて、トランプ政権の支持率も下がっていると報じられています。
『トランプ大統領に焦りがある』という指摘もあるんですけど、森永さん、今のところですがこれ、どう見てますか?」
森永康平「そうですね、そもそも今回の攻撃自体がアメリカの世論調査なんかを見てみますと、『正当性に欠ける』と。
始まりからあんまり支持されていなかったわけですが、それが当初は数日以内に終わるだろうと言われていたものが4週間から6週間と。そしてもうすでに1ヶ月以上が過ぎてしまうので、未だにどうなるかがわからない。エネルギー価格は着実に上がっているために、、トランプさんからすると『とりあえず終戦なんだ』と。
終戦してしまえばイラン側が逆にホルムズ海峡を封鎖する理由もなくなるだろうというところで、まず封鎖を解除させてから終戦というよりは、さっさと終戦・停戦させてしまった方がいいだろうという、多分判断だと思いますよね。
今マーケットなんかを見てみますと、株式市場も先物がすごい上がってまして、
日経平均なんかも2000円弱上がってるんですよね。金価格とかも上がってますし、
為替も若干ですけど円高方向に動いていたりっていうのを見ると、これは市場がそろそろ戦争終了っていうのを織り込み始めたと。
実際、夜中の速報ベースでありますけれども、イラン側が『戦争終了の用意はある。ただ、その際の保証内容についての模索を今しているんだ』とかですね、
あとは『中国・パキスタンがこの戦争終了の案を提示したんじゃないか』というようなニュースを受けてですね、株式市場、コモディティ市場がこうやって動いてますから、やはりトランプさんが『まずはもう終戦なんだ』というところに動き始めた。
これは当然『中間選挙を見据えて焦りがあるんだろうな』とは思いますけどね」
寺島「一方で、このイランとの停戦協議については、トランプ大統領は30日のインタビューで『イランのガリバフ国会議長が交渉相手だ』と明言しました。
『ガリバフ議長を念頭に、我々は全く新しい相手と取引をしている。
彼らは現状、以前の政権よりはるかに理性的だ』と持ち上げていました。
トランプ大統領はアメリカ軍による発電所や油田を破壊する選択肢も公言しています。
軍事的圧力を示しながら、交渉で譲歩を迫って早期終結に結びつける。こういうふうに考えると見ています。でも先ほど森永さんもおっしゃったみたいに、アメリカが『停戦だ』という。そうするとイランも数日後ぐらいにもう少しかかるか、ホルムズ海峡は解放するだろうということですね?」
森永「そういう楽観的なシナリオに基づいているということですね。だから『解放しなさい』と。これを補償させてからの終戦になってしまうと、やはり空爆をしていかなければいけない。それに対する報復措置として湾岸諸国のエネルギー施設だったり、米軍基地が攻撃される可能性があると。
直近でいうとアメリカの企業ですよね。これももう報復の対象だとかって言って、
十数社具体的な名前まで挙げられてしまっている始末ですから、そうなってくると空爆じゃなくて地上部隊も入れてですね、より正確な空爆を仕掛けに行かなければいけないと。
ただ『それを支えるだけの資金をどう調達するんだ?』っていう話もアメリカ国内では出てきてますし、実際ですね、湾岸諸国に『地域の安全のために我々はやってるんだ』ということで、一部戦費を負担させるみたいな動きも出てきてますよね。
そういうごちゃごちゃをやればやるほど、国際的な世論としても結構厳しさを増しますし、アメリカ国内でもやっぱり支持をしてくれる国民はかなり減っていく。
トランプさんとしてはまあ、停戦イコールエネルギー施設への攻撃が止まったりとか、ホルムズ海峡の封鎖が解除されたりとかっていうことにつながるというシナリオですよね。これを求めて終戦を急ぐと。
ただイランはやはりその補償内容です。停戦をするにあたっては例えば核開発。
『ここまでならOK』とか、あとは『ミサイルのここまでは保持し続けますよ』とか
いろんなものを多分アメリカに突きつけていく。
この状態だと今イラン側が優位になってしまっていますから、これをじゃあトランプさんが飲むかどうか。
今若干、もう多少不利でも条件を飲んで早くこの戦争を終わらせたいというのがアメリカの意向、またはトランプさんの意向のような印象を受けますけどね」
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