外国人が語る「外国人問題」 日本で守るべきルールとは? 武田砂鉄と議論
フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝のラジオ番組、『武田砂鉄 ラジオマガジン』。4月6日は、月曜レギュラーでドイツ出身の翻訳家・エッセイストのマライ・メントライン氏が産休を終えて復帰。いままでピンチヒッターを務めた弁護士の三輪記子氏を交え、日本生活のルールについてトークを繰り広げた。
マライ「今日は、ウィズ三輪さんスペシャルバージョンですね。(笑) テーマは『法律とルールの違いとは何かが気になる』です。私が産休の間、三輪さんのラジオトークを聞いたんですけど、痛感したのが法律というものと日常生活の感覚、その間に存在するギャップなんですね。私たちが普通、生活していくと、基本的にルールがいろいろ存在しているんですけれども、法律はまた別に存在していて、法律とルールの明確な区別ってなんなんだろうなとすごく思ったんですよね。さっきもニュースにもあったんですけど、ホットな話題としては、いわゆる外国人問題というのがあって、よく聞くのが「外国人は日本のルールを守らないといやだ」とか「守りなさい」とかね。そのルールって何なんだろうと私はモヤるんですよ」
武田「確かにねえ」
マライ「だいたい聞くと、アパートのゴミ捨てルールとかそういうのがあるんですけど、法律とはまた違うんですよね。ルールなんですよね。自分が守らないといけないルールって何なんだろうって、とりあえずGoogleのAIに聞いてみたんですよ。(笑) そしたらいろいろ出てくるんですね。日本での基本生活ルールとマナーというのがあって、「靴を脱ぐ」なるほど。「ゴミの分別」なるほど。あと「騒音の配慮」とかね。あと「交通機関の中では静かに過ごしましょう」とか、「列があるとちゃんと並ぶ」とか。それで急にマナーになるんですけど、「いただきますと、ごちそうさまでしたを言いましょう」とか。あと、急に法律的なところが出てきて、外国人として「在留カードを常に持たないといけない」とかあったりするんですけど。その後、生活のヒントに変わって「時間厳守」とか出てきて、時間厳守ってルールなのかな? ヒントなのかなんなのか、すごいごちゃまぜ感があって、どうなのかな? ちょっと満足できなかったんで、もっとググったんですね。
そうすると、出入国在留管理庁監修のPDFが出てくるんですね。『生活・就労ガイドブック』というのがあって、それは外国人向けなんですね。『日本に住んでいる外国人が、安心・安全に生活するために必要な日本の制度・ルールなどをわかりやすく説明しています』と書いてあるんですね。開いてみると、『日常生活における ルール・習慣』が出てきて、またゴミ出しの基本ルールが出てくるんですね。(笑) ここでルールという単語を使ってるんですね。ゴミ出しにはルールがあるとみんなに分かってもらう。これが第一節の1.1ですね。一番最初はやっぱゴミ出しなんですね。でも第二節になると、いきなり『手洗い』の仕方が出てきて、ルールか?っていうね。第三節までくると『郵便局』とはみたいな話になってきて(笑) ゴミ捨てとか騒音とかも載ってるんだけど、トイレの使いかたとか、スマホのマナーとか、水道の契約とか手洗いの方法とか、それはルールなのかな? 制度の解説というより、ハウツー・ガイドなんじゃないかなという気がしたんですね。なので、みんなに聞きたいのが、生活のルールとはなんなのか? あと今後、外国人が帰化するための帰化テストが導入されるらしいんですけど、そこでテストに出すような、これだけは知るべき・守るべきことというのは何なんですかね。どう思いますか?」
三輪「そもそも帰化テストというのが、例えば、外国で育った日本人にはないじゃないですか。もしかしたら日本生活におけるルールも習慣も全く身につけてない日本人が、日本にいる時には問題にされないのに。帰化するということは、一定の要件をクリアして日本の生活を、かなりよく知っている人じゃないと、そもそも申請が難しいと思うんですけど、そういう人には課していくというところが、私は、それってどうなのかなとちょっと思います」
マライ「うんうん」
武田「ここ最近いろいろ選挙で議論される時に、ちゃんと頑張っている外国人もいる一方でルールを守らない外国人もいるみたいな、なんか、外国の方にマルとバツを付けて、マルの方たちは歓迎ですけども、バツはどうにかしてくださいみたいな言い方になってますけど。そのバツの付け方というのは何なのかというのは、非常に曖昧なままですよね」
マライ「そこなんですよ。マルバツをつけるんだったら基準を知りたいんですよ。こっちとしては、付けられる側なので」
武田「そうですものね」
三輪「一方で、裁量が大きいんで基準がよくわからないという側面も実はあったりもするし、例えば日本に貢献した人は認められやすいとも言われていて、だから有名なスポーツ選手は認められやすいというのは、よく言われているんですけれど。なんか、今、帰化の要件を厳しくしていくような国際情勢なのか? と考えると、国際交流というか、世界がどんどん小さくなっている中で、日本が孤立していくかのような、要件を厳しくするのは私はどうかって思うし、一方で確かに基準が必要だと、今、マライさんと喋っていて思いました。明確なルールがあるような、ないようなっていう」
武田「曖昧ですものね」
マライ「そこなんですよ。別にトラブルってない方がいいじゃないですか。だからそこら辺は、はっきりさせてほしいとすごく思うんですよ。なので、ルールとは何かというのがすごく大事になってくるわけなんですね」
そもそもルールとはどういう意味の言葉なのか? このあとマライさんが解説します。
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