2017/5/08

ADB、米新政権から支援期待 中国構想協力も、横浜総会閉幕

横浜市で開かれたアジア開発銀行(ADB)年次総会は7日、インフラ投資や貧困削減を進める方針を確認して閉幕した。記者会見した中尾武彦総裁は、自国第一主義を掲げるトランプ米政権に対し「アジアに目を向け、引き続き支援してもらえると期待する」と述べ、積極的な関与を要請した。中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に協力していく姿勢も示した。
 トランプ政権は国際機関への出資削減方針を打ち出し、国際協調よりも保護主義的な路線に傾くことが懸念されている。ADBは日米が最大の出資国として運営を主導しており、米国の今後の対応が焦点となっている。

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