2018/11/16

上場地銀の7割が減益・赤字 マイナス金利で本業低迷

東京証券取引所などに上場する地方銀行80社の2018年9月中間決算が15日まとまった。日銀のマイナス金利政策で本業である貸し出し利ざや縮小が続き、全体の約7割に当たる55社が減益となり、スルガ銀行(静岡県沼津市)1社が赤字となった。スルガの不正発覚で不動産向け融資の抑制を余儀なくされたことも響き、減益社数は前年同期の約6割から拡大。純利益の合計は前年同期比11・8%減の4793億円だった。
 全国地方銀行協会の柴戸隆成会長(福岡銀行頭取)は15日の記者会見で、貸出金のボリューム拡大で収益を補う銀行も出てきたが、「反転上昇するには至っていない」と強調した。

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