【出雲駅伝直前】中央大学・藤原正和監督　レース前日インタビュー

――今シーズンに入ってからチームのここまでの手応えはいかがでしょうか？
「夏までは5000ｍを中心に強化してきていて、ある程度の成果は出せたというのと、5000ｍを中心に取り組んだことでスピードの質が上がってきたので、その質を生かした夏合宿ができました。この出雲に向けて非常にいい感じでこられていると思っています」

――今シーズンのチームの特色は？
「シーズンごとではあるんですけど、各学年に核となる選手を2、3人作ってそのうえでまわりを固めるような選手を育成していってということを各学年でやっていますので、各学年でバランスよく戦力が充実させられているのが本学の特徴かなと思っております。あとはやはり学生スポーツなので4年間で入れ替わるという意味ではそういったチームの強化を続けていくことが大事かなと思っていますので、先を見据えた育成を考えながらやっています。そのあたりが1、2年生の勢いがある部分についても生かされているのではないかと思っております」

――レースプランはどのように考えているでしょうか？
「今年はやはりてっぺんに立ちたいという思いを私もそうですし、学生たちも持ってくれているので、6区間トータルで考えてどこで他大学さんと差を出すのかが大事かなと考えています。そういった意味では去年のような飛び出しというのも必要になってくると思うんですけど、明日の風向きなどを見ても前半はなかなか差がつかないのではないかと。4区、5区、あるいはアンカーで勝負を決せられるように人員の配置を行いたいと思っていますので、後半しっかりと勝負していきたいですね」

――カギとなるのは後半ということなのでしょうか？
「明日のレースに関しては後半、特に5区を重視して戦いたいと思っています」

――そういった意味で明日のキーマンとなるのはどなたでしょうか？
「2年生の溜池(一太)という選手がいるんですけど、この選手が非常に伸びてきていますので彼で勝負を決めていきたいと考えております」

――去年素晴らしい走りを見せた吉居大和（4年）、駿恭（2年）兄弟の状態はいかがですか？
「吉居大和に関しては10月1日に世界ロードランニング選手権に出まして、そこから帰国しての調整になっていますので直前まで状態を見極めていきたいなとは思っているのですけど、いつでも使える状態にあるので区間等も考えながら配置していきたい。吉居駿恭に関しては先週13分22秒で5000ｍ走れていますし絶好調なのでエース区間で勝負させたいなと思っています」

――初優勝の期待が高まっていると思います。
「まだ1度も勝ったことがないというのは伝統校らしからぬ部分であるのかなと思っていますのでそろそろうちにそういった番がまわってくるとありがたいなと。とにかく明日は楽しんでレースがしたいなと思っています」

◆文化放送スポーツスペシャル　第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走実況中継◆
2023年10月9日（月・スポーツの日）　13:00～15:30
解説：上野裕一郎（立教大学陸上競技部男子駅伝監督）
実況：斉藤一美アナウンサー（文化放送）
◆聴き方いろいろ◆地上波FM91.6/AM1134　radiko　インターネットラジオ