【出雲駅伝】編入後初駅伝は「本当にすごく楽しくて」　創価大学・吉田響選手レース後取材

吉田響選手は東海大学から創価大学に編入し、陸上を続けている。創価大学生としては初の公式戦となる出雲駅伝で、5区区間賞を獲得。区間記録にもあと2秒と迫る魂の走りを見せた。吉田選手にレースの振り返りやチームのことを訊いた。

━━ご自身の走りはいかがでしたか？
「2位、いい形で山森（龍暁、4年）さんが渡してくれたので、順位をキープすることと前と差を詰めること、そして後ろと差を離すことを意識して走りました。区間新記録を達成できなかったのは悔しい部分ではあるんですけれど、久しぶりの公式試合でしっかりと結果を残せたのは、普段の練習の成果がしっかりと発揮されているということなのでひとまず安心しました」

━━レースの内容は何点でしたか？
「80点くらい。区間新記録を狙っていたのと、まだ厚底シューズ（カーボンプレート）に対応できていないというのが大きいので、その課題をクリアして今後の全日本駅伝、箱根駅伝での区間賞、区間新記録を目標に頑張っていきたいと思います」

━━厳しい条件の5区を希望したというのを榎木監督から伺ったのですが、そういった条件への対応についてどのようにお考えだったのですか？
「悪条件の中でも粘り強い走りができるというのが自分の強みだと思っていて、それが生かせるのが5区だと感じたので希望しました」

━━箱根でも5区を意識していますか？
「坂ってすごくきついところではあると思うのですが、そこが自分の走りを生かせる、と。他の区間よりも5区は差をつけることができるので、そこで創価大学の勝利に貢献できるように頑張っていきたいです」

━━転校してきて初めての駅伝でしたが、何か意識したことなどはありましたか？
「転校したからには東海大学の頃から応援してくださるファンの方や創価大学で支えてくれているスタッフの方、ファンの方に結果を出すという責任があったので結果を出せて安心しました。本当にすごく楽しくて、緊張も一つもしなくて、（レース前も）早く走りたいという気持ちで胸がいっぱいでした」

━━創価大学編入後は。
「（編入前）創価大学の選手は関わりのある選手がおらず、知人が0人という形でスタートしてすごく緊張したんですけど、創価大のみんなはすごく優しくて、充実した日々を送っています」

━━一番仲がいい選手は？
「（吉田）凌です、一番のライバルでもあります。あと4年生の桑田(大輔)さんとも仲がいいです。よくご飯を食べにいくのも凌なので、今回5区、6区で襷を繋げたのは本当に嬉しかったです」

━━創価大学での箱根駅伝となるが。
「創価大学さんに受け入れていただいたこと（への思い）と、この最高のチームメイトと箱根駅伝を優勝したいという思いがある。個人としてもチームとしても一番を獲って、いろんな人に走りで恩返しできればと思っています」

━━全日本ではどんな走りをしたい？
「全日本も中盤から後半の区間を走ることになると思うので、まずは順調に練習を積んでいくということが一点と、もう一点はやっぱり自分の強みである粘り強い走りというのを全日本、そして箱根駅伝で発揮できるように頑張っていきたいと思います」

◆文化放送スポーツスペシャル　第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走実況中継◆
2023年10月9日（月・スポーツの日）　13:00～15:30
解説：上野裕一郎（立教大学陸上競技部男子駅伝監督）
実況：斉藤一美アナウンサー（文化放送）
◆聴き方いろいろ◆地上波FM91.6/AM1134　radiko　インターネットラジオ