【西武】辻発彦前監督が野手陣を中心に今シーズンを振り返り! デイリーMVP野手部門1位のデビッド・マキノンは「試合にずっと出続けたということが一番」

【西武】辻発彦前監督が野手陣を中心に今シーズンを振り返り! デイリーMVP野手部門1位のデビッド・マキノンは「試合にずっと出続けたということが一番」

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10月11日放送のライオンズエクスプレスでは、辻発彦前監督にご出演いただき、前日に発表したデイリーMVP「野手部門」獲得回数上位選手を中心に今シーズンを振り返ってもらった。

――今シーズンのライオンズの戦い方をどう振り返りますか?
辻「いろいろなことがありすぎてね……やっぱり山川(穂高)が抜けたことも大きかったし、源田(壮亮)の怪我ということがあってなかなか選手が揃わなくて、打線がなかなか組めなかった」

――滑り出しは良かったと思いますが、うまくいっていたということですよね?
辻「良いスタートが切れたなということで見ていましたけど、やはり最初はどんなチームでも不安ですよ。(対戦カードが)ひと回りするまではね。どういう流れで行くかというところはひと回りしてからというところなのでね」

――今シーズンの文化放送ライオンズナイターでは、その試合で最も活躍したプレイヤーを中継スタッフが選ぶ「ライオンズナイターデイリーMVP」という企画を行っていました。前日(10月10日)の放送で野手部門の獲得回数上位3選手を発表しまして、1位はデビッド・マキノンでしたが、辻発彦さんは今シーズンのマキノンをどうご覧になりましたか?
辻「ホームランもたくさん打ったということもなく、打率的にもそこそこだったが、やっぱりいいとこでの活躍がね、非常に印象に残っていますね。有効打といいますか、チャンスに強いというか。あとやっぱり試合にずっと出続けたということが一番。守備も非常に良かったですね」

――特にファーストを守ったときはまず後ろ抜かせなかったですね?
辻「サードに入ったときはどうしてもスローイングに不安があったが、ファーストに行ってからはやっぱり本職なのでしょうね。非常に守備がうまかったですね」

――高校時代マサチューセッツ州代表のゴールキーパーだっただけあって、サッカーボールをつかむ要領でダイビングキャッチもやっていたらしいですよ。その一方で、肩にちょっと不安があったせいか、スローイングに難があったという部分も否めなかったみたいですね?
辻「どうしても消極的になるというかね、やっぱりそういうふうにサードをやると受けてしまうというようなところがあったりね、動きが鈍るとかもあるので、そういう部分ではファーストに入って大正解ですね」

――マキノンの2年目はあるのでしょうか?
辻「僕は十分あると思いますよ。1年経験したことでね、自信もついたでしょうし、来年は今年と入り方が全然違うと思いますよ」

――2位は中村剛也でした。プロ22年目40歳のシーズンで2000試合出場を達成し、チームトップのホームラン数でしたね?
辻「いや本当に頭が下がりますよ。松井(稼頭央)監督もいろいろ休養を取りながらね、上手いこと使っていたとは思うけど、本当に昨年以上にまた(中村の)技術が上がったというかね、そういう感じに見えましたね」

――3位は同率で外崎修汰と愛斗でした。辻さんの愛弟子で同じ背番号5、外崎選手の今シーズンはいかがでしたか?
辻「外崎は昨年から取り組んできたバッティングというところにすごく重きを置いてやったシーズンだったと思いますが、途中ちょっとね、調子を落とした時期ありましたけど、やっぱり彼も元気に出続けたことが非常に評価できると思うので、バッティングも非常に内容が良くなったと思いますよ、打率以上にね。そういう意味では来年再来年期待できると思います」

――愛斗はどうですか?
辻「愛斗はね、本当に彼には今年レギュラーを張ってね、ライトのポジションはずっと愛斗でいってほしいなという選手の1人だったので、走塁であるとか守備も申し分ないのでね、打つことがやっぱりちょっと波があるのかなという感じがしますね」

――フォアボールは、9月16日になるまで1個もなかったですね?
辻「あれは本当に不思議でしょうがないです」

――選球眼がもっと良くなれば打率も上がるということですよね?
辻「そこだけですよ。本当に調子が良いときは良いじゃないですか。だからちょっと調子を崩したときに、この球を振るかというところのボール球に手を出してしまうという悪い癖があるので、そこを直さないとレギュラーを張っていけないような気がしますね」

――他に辻発彦さんからご覧になって活躍が光ったプレイヤーはどなたでしょうか?
辻「中盤から後半にかけての佐藤龍世ですかね。彼には本当にびっくりしました」

――来年に繋がりますかね?
辻「もちろん繋がると思いますよ。(活躍が)どこまで続くのかなというふうな感じで見ていましたけど、本当に安定していました」

――ドラフト1位ルーキー蛭間拓哉は途中から1軍に上がって、ライトの定位置もつかみかけましたね?
辻「意外と早く(1軍に)上がってきたなというところで、それで監督が使ってね、非常に自信をつけた部分があると思いますよ。プロの速い球にどう対処できるかというところでね、非常に中盤も良かったじゃないですか。引っ張ることもできるし、レフトの方にも強い打球を打てていたので、終盤はやっぱり疲れですかね」

――フェニックスリーグで実戦復帰した山川穂高について一言お願いできますか?
辻「アグー(山川穂高)ね……本当に野球大好き人間ですから、本当につらかったと思います。でもやっぱり野球ができるという喜びをね、野球大好き人間なので。やっぱり野球をやっていく姿勢をね、見せてもらいたいと思います。どういう形になるかまだ僕も全然わかりませんけど、野球ができるということに対しての感謝の気持ちを持って、これからもずっと永遠にやってもらいたいなと思いますけどね」

※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー

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