いいりんごの日に「リンゴ」曲特集! 80年代アイドルの「すごい歌詞」も必聴!?

いいりんごの日に「リンゴ」曲特集! 80年代アイドルの「すごい歌詞」も必聴!?

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11月5日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは、この日が「いいりんごの日」であることから「リンゴ」でした!

鷲崎健「リンゴをテーマに何曲かお届けしようと思います。さっそく1曲いきましょう!」

♪「愛って林檎ですか」/岡本舞子

鷲崎「今、調べたら純子さん、同い年でいらっしゃいますね」

鈴木純子「私と! すごくかわいらしい方ですね」

鷲崎「そうなんです! 『ハートの扉』というアルバムがありまして、ジャケットがあまrにもかわいくて」

鈴木「見せていただきました。ものすごくかわいい!」

鷲崎「シングルの『愛って林檎ですか』のジャケットは普通というか当時の顔のアップなんですけど、『ハートの扉』はアイドルのジャケット十選に入るんじゃないか、というぐらい。

1985年の発売ですね。14、15歳ぐらいの岡本さんのシングルですが、もともと子役でデビューして。冨永みーなさんがペルシャ役をやっていらした『魔法の妖精ペルシャ』の主題歌『見知らぬ国のトリッパー』でプレデビューをしているんですが、ちゃんとしたデビューがこの『愛って林檎ですか』です。

阿久悠さんが作詞で、山川恵津子さんが作曲です。山川さんがうまいというのもありますけど、普通にミディアムのアイドル歌謡な感じで『いい曲だな。歌もうまいし』と通り過ぎていく。でも1行目から『何か私に重たいものを抱かせてしまいましたね』と。怖っ! 14歳に歌わせるにはずいぶん重たい」

鈴木「すごい歌詞ですね!」

鷲崎「(さらに歌詞を読んで)すごいんですよ。歌のうまさとサウンドの軽さでふわっと流れていきますけど、よくよく読むと絶妙なバランスで出てきている。でも当時の80年代アイドルの、なんかちょっとうねりがあるような歌詞と、サラッとプロの技術で聴かせてしまう力強さみたいなのがあって、とてもいい曲です。続きまして、こちらお届けしましょう!」

♪「リンゴの木の下で」/吉田日出子

鷲崎「『リンゴの木の下で』自体は有名なジャズのスタンダードです。(吉田日出子さんが出演した)『上海バンスキング』という、日本のジャズ史、演劇史に残る音楽劇が大ヒットしまして。もともと舞台だったんですけど映画にもなって。吉田日出子+ジャズというもののすばらしさが日本中にグワッと広まった。それが1979年ですね。YMOでいうと『SOLID STATE SURVIVOR』の年!

世の中はもう、来たる80年代に向けて古いものが駆逐され、新しいものがドバドバ出てくる。そこでこういうジャズがちょっと流行った、というのは不思議な感じがします。私見ですが、翌年に田原俊彦さん『ハッとして!Good』が流行るのは、これの影響もあったんじゃないかと思うぐらいの、いわゆるオールドジャズ風の曲です。続きましてグッと変わってこちら、お聴きください」

♪「アダム氏とイヴちゃん」/のこいのこ

鷲崎「のこいのこさんはもう、数限りないCMソングを歌っていらっしゃいます。みんながわかるのは『パタパタママ』ですね。吉岡オサムさん作詞、かまやつひろしさん作曲。

『結婚への扉』というTBSの番組がありまして、その番組の主題歌『愛のはじまり』のカップリング曲がこちら。古今亭志ん朝師匠と、アシスタントの末広まきこさんのふたりが出演者だったということで、途中で二人の語りが入っていたと。

歌詞も不思議ですね。リンゴの木から、1回ドーンと蹴ったらアダムが落ちてきて、もう1回蹴ったら林檎が落ちてきて。二人で追放されちゃって、神様が寂しくてリンゴの木をゆすっても葉っぱしか落ちてこなかった。……というフランスの4コママンガみたいな(笑)。素敵なシャンソン風の1973年の曲でした。続いてこちら、読み方が難しいので気をつけて読みますね……」

♪「ボ ミー ピー ティー イサーン(リンゴ追分)」/ホントーン・ダーオウドン

鷲崎「……ほんの1時間前に『キャンディ キャンディ』がかかっていたとは思えない!」

鈴木「同じ番組です(笑)」

鷲崎「ホントーン・ダーオウドンさん、タイの方ですね。タイ語での『リンゴ追分』のカバーです。『ボ ミー ピー ティー イサーン』、イサーンにあなたはいない、という意味らしいです。タイでは割と有名で、カバーだと思っていない人もいっぱいいるんじゃないか、という話なんですけど、日本の楽曲でタイの方がカバーしているもの、すごく多くて。

渥美二郎さん『夢追い酒』、千昌夫さん『北国の春』、北島三郎さん『与作』、小柳ルミ子さん『瀬戸の花嫁』、ちあきなおみさん『喝采』、浅田美代子さん『赤い風船』、山本リンダさん『狙いうち』、槇原敬之さん『もう恋なんてしない』、小林明子さん『恋におちて-Fall in Love-』、かぐや姫『神田川』、チェッカーズ『涙のリクエスト』、敏いとうとハッピー&ブルー『星降る街角』、甲斐バンド『安奈』など。タイのミュージシャンがタイ語で歌っているものが存在します」

鈴木「それぞれ雰囲気が変わっているんでしょうね!」

鷲崎「最後は前にも1回、かけたことありますね」

♪「リンゴの森の子猫たち」/飯島真理

鷲崎「はあ~、よかった! 明るい曲をかけられて。『リンゴ追分』で終わったら、ねえ(笑)。前もかけました、松本隆・筒美京平という、昭和歌謡の神の粋(すい)をきわめたような(作詞・作曲)。『みんなのうた』でもおなじみで、アニメ『スプーンおばさん』のエンディング曲です。83年の飯島真理さんの曲でした。ということでいかがだったでしょうか。来週もお楽しみに!」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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