【第100回箱根駅伝】今年は『お前はテレビ版ののび太ではなくて映画版ののび太だ』という話を」大東文化大学・真名子圭監督 レース後インタビュー

【第100回箱根駅伝】今年は『お前はテレビ版ののび太ではなくて映画版ののび太だ』という話を」大東文化大学・真名子圭監督 レース後インタビュー

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第100回箱根駅伝。総合10位でレースを終え、9年ぶりにシード権を獲得した大東文化大学・真名子圭監督のインタビューです。

――往路1区、西川(千青、3年)選手の出だしはどうだった?
「西川は12月にインフルエンザに罹ったので心配だったが、六郷橋まで順調に来ていたので綺麗に流れるなと思ったところで、転倒のアクシデント。びっくりはしたがしっかり1分差以内でつないでくれたので良かったと思う」

――監督自身は(西川選手の転倒を)見ていてどうだったか?
「私はまだあの時は車をつけてなかったので、テレビの音声を聞いてたまたま見えたときに映ったのがうちのユニフォームだったのでびっくりした」

――何年か前も1区で転倒があったと思うが、それは頭によぎったか?
「もちろんよぎった。このまま途中棄権になったらどうしようと思った」

――2区から4区はどうだったか?
「2区の久保田(徹、4年)が粘った。エースの走りをしてくれた。正直3区4区は物足りなかったが、最後4年生の意地で5区・菊地(駿介)が山の大東を彷彿とさせてくれたのはすごく感動した(区間4位、6人抜きでチームを14位から8位に押し上げた)」

――菊地選手の走りは後ろから見ていてどうだったか?
「彼とは付き合いが長く、高校の時から比べると本当に頼もしい後ろ姿で走ってくれていた(※真名子監督が仙台育英高校を指導していた頃の教え子)」

――(菊地選手に)どんな声掛けをしたのか?
「声掛けはとにかく『最後の箱根だ』ということと、またのび太のネタで声掛けしました」

――どんなことを言ったのか?
「去年は『俺をジャイアンだと思って逃げろ』という話をした。今年は『お前はテレビ版ののび太ではなくて映画版ののび太だ』という話をしました。映画版ののび太はジャイアンを助けてくれるような存在なので、そういう感じで伝えました」

――菊地選手が順位を上げての往路フィニッシュだったが
「当初の予定は10番が見える区間でフィニッシュをしようと。10位から12位を想定していたので、8位で入ったのはうれしい誤算だった」

――復路は佐竹(勇樹、4年)選手からだが、レース前佐竹選手にどんなことを言ったのか?
「佐竹には2区の久保田、5区の菊地が最後しっかり走ったので4年生の三本柱のお前がしっかり走って卒業しようという話はしました」

――佐竹選手の走りはどうだったか?
「積極的な走りで前を追ってくれて、58分24秒というタイムで走れたのは良かった。欲を言えば大東記録(第77回大会、金子宣隆・現TOTO女子陸上競技部コーチの58分21秒)を出してほしかった」

――5区、6区で「山の大東」の復活を印象付け、結果的にシード権が見えたがどういう気持ちだったか?
「正直欲が出た。シード権の中でも5番くらいまで行けるかなという欲が出た」

――7区の小田(恭平、3年)選手の走りはどうだったか?
「本当に素晴らしい走りをしてくれました。彼は三大駅伝では初めてのレースだったんですけど、初めてに見えないような落ち着いた走りをしてくれました」

――8区のピーター・ワンジル選手は速く入った?
「速く入ってないです。こちらも『ペースアップできるか』とか『体調は大丈夫か』と声をかけたりしたんですけど、彼からは大丈夫だっていうジェスチャーが返ってきていたので後半上げていくのかなという風に見ていたんですけど、まったく上がらないですし、後ろから来ていても対応できていなかったので何か起きているなと思っていたんですけど、意識はしっかりしていたので単なる不調だったと思います」

――直前のワンジル選手の様子はどうだったか?
「練習も完璧にできていたし、コミュニケーションもしっかりとれていたので余計に監督として後悔していますし、申し訳なかったと思います」

――高校から指導している真名子監督でもそのあたりは難しかった?
「原因がはっきり分かっていないので、帰ってしっかり話そうと思います」

――脱水ではない?
「15キロの給水も受け取らなかったので違うと思います」

――9区の大谷(章紘、3年)選手が走る前に電話はしたか?
「ピーターはブレーキしたが、シード権を狙える位置にはいるので落ち着いていこうという話はしました」

――大谷選手の走りはどうだったか?
「彼は15キロまでは誰か(ほかの大学の選手)の力を使っていって、残り5キロでいけたらいくという風に言っていたました。彼は9区経験者ですし、安心して見ていられました」

――10区が始まる前にシード権外だったときの心境は?
「正直ドキドキはしましたけど、これは勝負なのでむしろそれを跳ね除けてシード権内に入っていかないと次回以降上位にいけないと思うので選手を信じて見ていました」

――10区の佐々木(真人、3年)選手が走る前に電話はしたか?
「大谷がシードを狙える位置でもってきてくれるので、東海大学さんは見えない位置にいるけどしっかりそれを追いかけようと話しました」

――佐々木選手の走りは?
「前半から積極的にいい感じで飛ばしてくれたので、彼もシード権を何としてでも取るという気持ちで走っているのが伝わりました」

――どのような声掛けをしたのか?
「ポイントポイントで『東海大学さんと○秒差だよ』というのは言っていました。ただアドバンテージをとって気を緩めるといつ抜かれるかわからないので最後まで気を抜くな、とは言いました」

――どの辺でシードが見えたのか?
「新八ツ山橋のタイム差を見て、佐々木の動きもよかったので取れるだろうなと思いました」

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