「これからの日本を象徴しているようなトラブルですよね」東北・上越・北陸新幹線の停電 原因は重りの破綻か

「これからの日本を象徴しているようなトラブルですよね」東北・上越・北陸新幹線の停電 原因は重りの破綻か

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1月25日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、東北・上越・北陸新幹線で発生した停電トラブルに関するニュースについて意見を交わした。

藤井氏「先進国から凋落する未来を暗示しているように見える」

東北・上越・北陸新幹線で23日に発生した停電トラブルで、JR東日本は24日、架線の張力を調整する鉄製の重りが破断したことが原因とみられると明らかにした。破断により架線が垂れ下がり、新幹線が通過したことで架線とパンタグラフが損傷し、停電した可能性が高い。破断した原因は不明だという。

JR東日本は送電設備の復旧作業や大宮―上野間に停止した北陸新幹線の車両の移動を完了し、停電発生後約20時間ぶりに始発から全線で運転を再開。トラブルに伴う車両運用の関係で一部列車を運休した以外は通常運転に戻った。

JR東日本によると、破断したロッドは昭和60年に設置。耐用年数は約30年とされているが、38年間使用していた。昨年10月の点検時には異常は確認されず、「30年はあくまで目安であり、使用条件によって経年劣化の具合は異なる」と説明している。

31日までに同じ設備がある約500カ所のひび割れの有無を目視する緊急点検を実施。トラブルで変形した一部架線の張り替えについては25日早朝までに完了させる。

寺島アナ「破断がありましたけども、これは12万人くらいに影響が出たというね?」

藤井氏「そうですね。これからの日本を象徴しているようなトラブルですよね」

寺島アナ「これからの?」

藤井氏「だっていろんなものが老朽化してきていて、人手不足にもなっていて、点検が行き届かないということもあって。まぁ一応点検とかはずっとやるんですけど、そのレベルが少しずつアテニュエイト、細ってきてるわけですよね。で、点検のレベルが徐々に下がってきている中で、老朽化のレベルは一気に拡大していくことを通して、こういうことが起こって。今回は大事に至らないで人が亡くなったりとかそういうことは無かったわけですけれども、場合によってはそういうことも起こるかもしれないです」

寺島アナ「でもね、乗客の方は無事でしたけども、駆けつけた係の人が感電したりとかね?」

藤井氏「こういうことが橋梁で起こると橋梁が落ちるとか、たとえば5、60人乗ったスキーバスが4、5台たまたま橋の上を通ったときに重さに耐えかねて落ちたりとかしたら、数百人の方が死ぬということだってあり得るんです。で、トンネル崩落して亡くなったっていう事故だって2012年にありましたからね。老朽化しているんだから、より一層メンテナンスのレベルを上げないといけないのにそれができてない。だからこういうことがいっぱい起こってね。停電が起こったりとか、いろんなトラブルがずっと起こっていくことになる。要するに、日本は先進国とは到底言えない姿にこれから徐々に凋落していく、そういう暗い未来を暗示しているように僕には見えますね」

寺島アナ「それはもう一日でも早く立て直しに進まなきゃいけないわけですよね」

藤井氏「そうです、そうです。だからちゃんと経済を発展させて、こういう重要な仕事の賃金を上げて、重要な仕事にたくさんの方が働いてくださるような未来を作っていかないといけないですよね」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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