
神保哲生「トランプさんが本当にやりたい2つのこと」
日本ではトランプ大統領の法外な関税など強引な手法を中心に報じられているが、日本ではあまり報じられていないことの中にトランプ大統領が本当にやりたいことがあるという。
4月22日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、ビデオジャーナリストの神保哲生に語ってもらった。
神保「アメリカではフェンタニルっていう名前の鎮痛薬が大流行していて、今アメリカでは大体10万人がそれで死んでいて大変な問題なんですよ。元々はオキシコンチンという処方薬で鎮痛剤として出してたんだけど、それを麻薬として乱用するようになった。医者が普通に処方箋を書いて依存症をいっぱいつくってしまった結果、アメリカにそれのマーケットができてしまった。処方薬は薬品メーカーが裁判にかけられてなくなったんだけど、それの亜種としてフェンタニルというヘロインの一種の合成麻薬が出てきて、そのほとんどがメキシコから入ってくるようになった。今回トランプさんが就任して直後にメキシコに25%の関税をかけたでしょう。すぐ引っ込めたんだけど、その瞬間にメキシコ政府が一気にメキシコ国内のフェンタニルの工場を一斉摘発して今、ほとんどアメリカに入ってこなくなった。そういうことはほとんど日本で報じられていないんですよ。トランプさんが本当は何をしたいのかっていうのは本当に謎で、実は何もしたくないんじゃないかとか、ただ騒ぎを起こしたいだけなんじゃないかという見立てもあるんだけど、彼は2つだけ多分本気で言っていることがある。あとは全部ネタだと思っておいたほうがいい。そのうちの1つは麻薬問題で今、アメリカ国内で人が大量に死んでいる。この状態は何とかしなきゃいけない中、代々政権が何をやってもダメだった。もう1つは、戦争で人がバタバタ死ぬ状態はやめなくちゃいけないと思っている。やめ方はかなり滅茶苦茶なやめ方になるかもしれないけど、それはやらなくてはいけないと思っている。ああ見えてもこの2点に関しては彼のメッセージは一貫していて、やり方にはかなり問題はあるけど、どうすれば麻薬で人がどんどん死ぬ状況を止められるかという点と、戦争で人が死ぬ状況を早く終えるかっていうことだけは手段を選ばずやっている」
この他にも番組では神保哲生がトランプ政権について話しています。気になる方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
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