
裏金問題、自民党から感じる幕引きの気配
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、4月23日の放送に政治アナリストの伊藤惇夫が出演した。この記事では「政治とカネ」問題について解説した部分をピックアップする。
大竹まこと「今回はいろいろなことをお聞きしますが、まず政治とカネ。この間、(自民党の裏金問題で)世耕さんがいろいろなことを答弁しておりました。松本さんという公認会計士の方とちょっと違う答弁だったように思うんですが、いかがですか?」
伊藤惇夫「出てきたことは評価していい部分もあるかと思って見ていたんですが。まったく疑惑が晴れなかった(笑)。それと会計責任者だった松本さんという方が自身の裁判、刑罰が決まる裁判で、じつは2022年8月の幹部の会合で復活が決まったと証言されていました。ところが世耕さんは、あそこでは決まっていないんだ、と相変わらず言っていたし。最後は事務局長、その松本さんですけど認識の違いだと」
大竹「言っていましたね」
伊藤「それは松本さんに責任をかぶせるような発言で。もうひとつ松本さんは裁判の中で、誰が決めたのかということに対して『いま議員ではない人』と話している。そうなるとあの幹部の中では塩谷さん、下村さんのどちらかでは、という話になるんですが、この人たちは再び呼ばれていないわけです。さらに言うと西村さんも謹慎が解けて。党の支部長に就任しているんですね」
大竹「はい」
伊藤「この西村さんも含めて、もう一度、全員呼ぶべきだと思います。それから、いちばんの疑問、僕は前から言っていますけど、安倍さんという、派閥の中で偉大な存在だった方が、キックバックをやめろという指示を出して。やめる方向で動いていたのに、安倍さんが亡くなった直後に復活しているんですね。言ってしまえば子分だった皆さんが、亡くなったとはいえ支持を簡単にひっくり返すとは思えないんですよ」
大竹「そうですねえ」
伊藤「では誰がひっくり返したのか。安倍さんより立場の人がいるかもしれないな、と。誰とは言いませんよ。その方から話を聞くべきだと思うんですが、自民党はこれで幕引きしよう、どうもそんな感じがしていますね」
大竹「参議院選もありますけど、この問題がずっと闇の中みたいなことになると、引きずりますよね」
伊藤「恐らく野党、特に立憲民主党みたいな対決姿勢をとっている政党や共産党などは厳しく追及してくるだろうな、と思います」
放送ではこのあとも政治とカネ問題について、さらにトランプ政権との関税交渉などについて伊藤が解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。
関連記事
この記事の番組情報
