
日本兵遺骨収集へ パラオと協力合意
5月6日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、「日本兵遺骨1000柱収集へ ペリリュー島に集団埋葬 パラオと協力合意」という朝日新聞の一面記事を紹介した。
番組で紹介した朝日新聞の記事によれば、太平洋戦争の激戦地・パラオのペリリュー島で戦没者の遺骨収集を加速させるため、福岡資麿厚生労働相は5日、パラオの担当閣僚と会談し、協力を得ることで合意した。
島では昨年、千人以上とみられる異例の規模の集団埋葬地が見つかった。厚労省は関連予算を倍増させ、2027年度までに収集することを目指す。
ペリリュー島は日本から約3千キロメートル南に位置し、第1次世界大戦後の1920年、敗戦国のドイツに代わり日本が委任統治領として治め、重要な軍事拠点とした。1944年9月15日、旧日本軍が守る島に米軍が上陸し、2カ月以上にわたって激戦が続いた。旧日本軍は約1万人が戦死。米側も1600~1700人が死亡したとされる。
1953年、政府の最初の遺骨収集団が島に派遣され、これまでに7800柱が収集された。昨年見つかった集団埋葬地は、米軍が旧日本兵を葬った。終戦後間もなく、米側から存在が知らされていたが、場所を特定できていなかった。
厚労省は機密指定が解除された米軍の記録資料などをもとに調査し、昨年9月に遺骨の場所を特定した。米国の資料によると、埋葬者数は1086人で、同島で遺骨が収集できていない約2400人の半数近くになる。以上が記事の内容である。
番組パートナーの小島慶子はこの記事を受けて、「つい為政者目線で『日本も軍備を』と語る人がいるが、戦争が始まってしまったら、自分は『ひょん』と死んで、誰にも見向きもされず、誰からも拾ってももらえないような骨になる側になる(可能性がある)ということを、戦後80年という節目なので、忘れずにいたい。」と言い、また「あなたたちの犠牲のおかげで今の平和があります。ありがとう。立派でした。という言い方にはひっかかりを覚える。その人たちは生きていたかったでしょう。そうですよね。死んでくれてありがとうじゃないですよ。死なせてしまってごめんなさいですよね。といつも思う。」と発言した。
フリーライタの武田砂鉄氏は、ひめゆりの塔をめぐる自民党議員の発言に触れ、「戦後から80年という時が経つと、自分の都合に合わせた歴史観を押し付けようとする人たちが出てくる。」と述べた。
「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。
関連記事
この記事の番組情報
