
暖かくなって気になる体臭ケアには運動と食事!きのこで腸内環境を整えてニオイを元から無くそう!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、東海大学理学部化学科 教授の関根嘉香先生に「体臭ケア」というテーマで話を伺った。
春から夏にかけて、気温が高くなってくると汗をかく機会が増える。そうなると、気になって来るのが体臭。時としてニオイの原因になる汗だが、汗をかくことは体のためには必要不可欠だ。
体温調節や皮膚の保湿、余分な水分を排出してむくみを解消できるなど、体にとってメリットが多くある。一方で、かゆみやあせも、さらには「体臭」の原因などデメリットも存在する。
では、汗をかいて体臭がきつくなるメカニズムはというと、実は、汗はもともと無臭というから驚きだ。しかし汗をかいたまま放置すると、皮膚の表面にいる常在菌が汗や皮脂に含まれる成分を分解して「汗臭」を発するようになる。皮膚の常在菌は蒸れた環境を好むため、汗をかいたら細目に拭くようにすると体臭ケアにつながるという。汗を拭く時は、濡れたタオルやハンカチ、ウェットシートなど、濡れたもので拭くようにすると皮膚表面の水分が保てるため余計に汗が出ることも防げるようだ。
さらに体臭ケアに重要なことがもう一つあると関根は語る。
関根「もう一つ重要なのは腸内環境が身体に関係しています。便秘になりますと、本来おならとして排出されるべき腐敗臭を放つガスが、血液中に移動し、全身を循環する過程で、皮膚表面から排出されるようになります」
邦丸「腸内環境の悪化というのが汗臭くなるのにつながるなんて、今日初めて聴きましたけど原因になっちゃうんですね」
関根「そうなんです。腸の調子が悪いと、悪玉菌が増加して腐敗臭の原因物質がより多く発生するようになります」
邦丸「そこで関根先生、「体臭」を改善する方法は、どうしたらいいでしょうか?」
関根「まずは、運動と食事です。身体を動かして汗をかけばかくほど、汗の中の塩分量が薄まり、サラサラの汗になります。一方、普段汗をかかない人が急に汗をかくと、塩分の濃いベトベトした汗になり、このような汗は乾きにくいという特徴があります。そうすると常在菌の活動が活発になって、より汗臭が強くなってしまう可能性があります。そして、食事のバランスが悪いと腸内環境が悪化して、腐敗臭をより多く作り出してしまいます。「食物繊維」は、善玉菌のエサとなってお腹の中で善玉菌を・増やしたり、便のカサを増やして腸内の老廃物の排出を促す作用があり、腸内環境を整えてくれます。「食物繊維」の豊富なきのこや野菜、海藻類をたっぷり摂ることもニオイのケアにつながります。さらに腸内環境を整えることで自律神経の乱れを緩和し、ストレスケアにも繋がるんです。一方、オルニチンという成分がありまして、これは肝臓の働きを助ける栄養素があります。肝臓はアンモニアのような毒素を分解する役割がありまして、肝臓の働きが弱まるとアンモニアが体内で増加し、これが皮膚から発生すると「疲労臭」の原因となります。ですから摂ることはとても良いことです。オルニチンを多く含む食材というとシジミが有名ですが、実はきのこには、シジミの5~7倍ものオルニチンが含まれています。他にもきのこや一部の細菌のみが生成することができる「エルゴチオネイン」という栄養素には、強い抗酸化作用があり、加齢臭の原因の一つである「過酸化脂質」の発生を抑える働きがあります。
「くにまる食堂 ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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