自民党が年金制度改革関連法案を了承。16日の閣議決定と提出を目指す

自民党が年金制度改革関連法案を了承。16日の閣議決定と提出を目指す

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5月14日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、自民党が年金制度改革関連法案を了承したというニュースについて意見を交わした。

森永氏「今回の内容が参院選に向けてアピールになるのかっていうと、僕はそうは思わない」

寺島尚正アナ「自民党は昨日の総務会で、国会提出が先送りされてきた年金制度改革関連法案を了承しました。政府は16日の閣議決定と提出を目指しています。参院選を控えて党内には慎重論がくすぶっていた年金法案ですが、森永さん、まずはこの法案、どうご覧になっていますか?現時点で」

森永康平「先月の下旬に4月中の提出が出来ないって話が出た時はですね、野党側から不信任案提出準備に入る、みたいな話が出てたりもしていて、どうなるものかな?と見ていましたけども、ただ一部報道なんかを見てみると、個別名は出てなかったですけど自民党側の議員のコメントとして『生煮えのまま法案を出しても、叩かれる材料が出てしまうだけだ』というような話があって、そのコメントってめちゃくちゃ本音なんだろうな、と。つまり、出すにしてもですね、当初入れようとしていたものは、参院選を控えて『これはちょっと叩かれる材料にしかならないんじゃないか』ということで色々削った結果、今月提出っていう話なんで、果たしてこの法案がですね、実際今回の参院選に対して、プラスになるのかってところはちょっと疑問ですよね」

寺島「まあでも一方で、消費税引き下げに関しては『責任ある政党のために』とかね、『国民が嫌がるものだってやらなきゃいけないんだ』みたいなことを言っといて、こちらでは参議院選挙でポイントがって、何かおかしいですよね?」

森永「まあ、ただ消費減税っていうのを公約として出してしまうと、今会期中なので『じゃあ今やれよ』と。『今法案提出しろよ』って話にどうせなってしまうんですよね。そういう意味では減税はこのタイミングでは出せないっていうのがあるんだと思いますけどね」

寺島「さて、総務会では河野太郎前デジタル大臣が『抜本改革が必要だ』と反対意見を述べましたが、提出は容認。別の出席者は『就職氷河期世代を含む若者の声を受け止めて、参院選でアピールしなければいけない』と訴えたと、こういうやりとりがあったようですね?」

森永「そりゃ抜本改革が必要だって僕も思いますけどね、今の制度がね、このままじゃキツいっていうのは誰もがわかっているわけですから。ただ今回の内容が参院選に向けてアピールになるのかっていうと、僕はそうは思わないですけどねえ」

寺島「法案の柱はパート労働者の厚生年金加入拡大や在職老齢年金の見直しなどです。厚生年金積立金と国費を財源に基礎年金の給付水準を底上げすることも盛り込まれていましたが、新たな負担につながるとして異論が相次いだため削除されています。このあたりはどうですか?」

森永「うーん、まあ厚生年金の積立金を投入して、基礎年金を底上げするっていう策は、会社員からすれば、到底容認出来る話じゃないですし、あまりにもその話を突っ張りすぎると、
中にはですね、『年金制度は要らない』『自分で積み立てるから、その代わり運用の非課税枠を増やしてくれ』というような、制度自体を根本からぶっ壊すような意見も国民から出て来てしまうと思いますので、そういう意味では参院選を前に、そこはさすがに削除したって感じなんじゃないですかね」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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