
「減税より給付をやりたい」なぜ石破総理は消費減税に否定的なのか?3つの理由
5月16日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティーを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでMCPアセット・マネジメント チーフストラテジストの嶋津洋樹氏と、消費税減税について意見を交わした。
事実に基づかない見方が背後にある
寺島アナ「自民党の高市前経済安全保障担当大臣は出演した番組で石破総理を批判しました。石破総理が国会の答弁で「消費税の減税だけの話をするのは無責任な議論だ」などと消費税減税に否定的な考えを示したことについて「賃上げのメリットを受けられない方々にも広くメリットがあるのは、食料品の消費税率を0%にすることだと確信していたので、かなりがっかりしている」と高市氏は述べています。自民党は夏の参議院選挙の公約に消費税減税を盛り込まない方針を固めた模様です。石破総理は、物価高対策としての消費税の減税について「食料品に限り短期間に限って減税することが、本当に一番困っている方々に措置することになるのか」と述べ、立憲民主党が主張する食料品の税率引き下げを疑問視したということなんですが、嶋津さんはこの辺りをどうご覧になってますか?」
嶋津「財政再建をするのが責任がある政治家みたいな感じになってて、財政を使うやつは無責任な政治家みたいな変な偏見っていうんですかね。事実に基づかない見方が背後にあるんだろうなという感じがします。実際は減税よりも給付をやりたいという気持ちにも見え隠れしていて、それは減税は配る側からすると「誰からもらったか」が見えないけど、給付って“給付”ですから」
寺島「お金を渡す」
嶋津「あなたにあげますよという上からの政策になるので、その方が訴求があると思ってるのかな?という気がします。あと3つ目の理由としては、野党というか特に国民民主の失速です。最近は一時期の勢いがなくなってきてるので、国民民主の左旋回みたいな余裕もあってというんですかね。これらの組み合わせがあって(消費減税に)否定的な考えなんだろうなと思います」
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