
5月16日九州南部、全国トップを切って「梅雨入り」発表
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文化放送と全国32局の制作協力で、月曜から金曜の午後5時からお送りしている「ニュースパレード」その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。
きょう5月16日午前11時、気象庁は「九州南部が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
気象庁では、大気海洋部 業務課 平井雅之(ひらい・まさゆき)氏が報道陣の取材に応じました。
九州南部が全国で最も早く梅雨入りするのは、1951年の統計開始以来初めてです。九州南部としては平年より14日早いですが、ものすごく珍しいということではなく、これまで最も早かったのは5月1日、今回は過去5番目の早さです。
また、沖縄より早く梅雨入りするのは、1963年と1976年に続き、統計開始以来3回目。
例年梅雨入りは南から北、沖縄・奄美から始まります。
なぜ、今年は南にある沖縄・奄美地方より早く九州南部が梅雨入りしたかというと、以下2つの理由があります。
①梅雨前線の南側の高気圧(太平洋高気圧)の張り出しが強いから。梅雨前線が沖縄付近に停滞せず、九州まで押し上げられ停滞した。
②上空の偏西風が平年より北よりに位置しているから(季節の進みが早い)
梅雨入りの発表には、出水期に入り大雨に注意する季節に入ったという「注意喚起」の意味が含まれています。
1ヵ月予報でも気温が高く雨量は太平洋側では多めの予報。
西日本では明日17日にかけて、東日本では明日17日落雷、竜巻などの激しい突風や局地的な激しい雨に注意してください。
全線が停滞する九州南部では、明後日18日にかけてもご注意ください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子
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