
食べる熱中症対策・戸田建設の塩バナナ
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
きょう5月18日は岩手県釜石市や福島県浪江町で31.2度、長野県佐久市で31.1度など最高気温30度を超える真夏日となり、都心も27度を超え、湿度も高く、熱中症には要注意の天気でしたね。
職場で熱中症で亡くなる人は去年2024年まで、3年連続30人を超えました。6月1日からは、職場の熱中症対策が罰則付きで義務化されます。
きょうの「防災アワー」は「食べる熱中症対策」に力を入れているゼネコン「戸田建設」の取り組みをご紹介しました。
お話いただいたのは、戸田建設 東京支店安全管理部長 渡邉実さん。推奨するのは「塩バナナ」です。
(写真は戸田建設提供)
渡邉部長によると、バナナはエネルギー吸収が速く持続性がある、カリウムなど汗で出ていくミネラル成分も含む、ただし塩分がないのでこれを補うために、冷やしたバナナに塩をかけたものが「塩バナナ」だそうです。
建設現場は朝早いので午前10時頃の休憩時間に提供しているそうですが、手軽に食べられ熱中症対策になり、しかもおいしい「塩バナナ」…「スイカに塩」と同様に「バナナに塩」も現場では好評だそうです。
また、渡邉部長は熱中症になる人には「既往歴がある」「朝ごはんを食べない」人が圧倒的に多いと話します。
朝ごはんは、納豆定食や鮭定食のように、ごはんに味噌汁など600~700㎉が目安。パンやおにぎり1個では、過酷な暑さでの現場作業には不向きだとか。
特に「味噌汁は最強」だそうです。
詳しくは「防災アワー」radikoでぜひお聞きください。
ここ数年夏は最高気温が35度を超える猛暑日も珍しくなくなり(去年は太宰府市で年間62日)暑さのレベルが格段に上がってきています。
今週も真夏日になる日もありそうで湿度も高めとなりそうです。気温がさほど高くなくても熱中症にはご注意ください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子