国民民主党、4人の公認に非難の声。なぜこの人選だったのか

国民民主党、4人の公認に非難の声。なぜこの人選だったのか

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、5月19日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。「国民民主党に逆風」というテーマで、元国会議員の山尾志桜里氏、須藤元気氏、足立康史氏、薬師寺道代氏の4名を公認し、その人選に非難が集まる国民民主党について解説した。

長野智子「(山尾志桜里氏、須藤元気氏、足立康史氏、薬師寺道代氏の公認を受け)世論調査でも国民民主が支持率を落としているということです。背景は?」

角谷浩一「なんでこの4人なのか、と皆さん、感じるでしょう。衆議院選挙でことのほか当選者が増えたけど1年生議員の活躍がなかなかうまくいっていないからなんです。玉木さんと榛葉さんで支えている党だけど、玉木さんが女性問題で何かあったり休んだりすると、顔がいなくなってしまう。みんなの党や日本維新の会も初期はそうでしたけど、個人商店のような政党はトップが少しグラつくと党勢が一気にしぼんでしまうと」

長野「はい」

角谷「そう考えると、もう少し幅広に論客がいないと、と。すると即戦力になる元議員の人たちを(呼ぶ)。どこかの党で『もうダメだ』と言われ、『うちが拾いますよ』というようなことをしているんですね。立憲民主党で事務方をしていて、定年で辞めた人も国民民主が『うちは関係ないから、来て』と言って、受け入れて」

長野「え~っ?」

角谷「国民民主党って大きくなったのに、いまだに党本部がないんですね。国会の中の部屋を使って党本部機能を維持しているんです。ここまで数が増えてくると簡単ではないし、業務的にも無理がある。つまり中堅規模の政党になってきたとき、このクラスがいないと党が維持しづらい。新人だけでそろえるのは党が続けていくのに難しい、ということが念頭にあったのでは、と思います」

長野「なるほど」

角谷「ただなかなか濃厚な方々を選択なさった。たとえば山尾さんは不倫の問題で大きな話題となったけど、一方で民進党発足のとき前原代表の前に幹事長に抜擢されたけど、不倫のニュースが出て辞められて、離党もした(2017年)。まだ皆、忘れていないことのほうが多い。最近も天皇制について党の考えとは違うことを発言して注意を受けた」

長野「しかも今回、足立さんと山尾さん、意見は違いますね」

角谷「全然違います。もともと維新の足立さんも口が立つ方で、民進党に暴言を吐き続けて、16年に4回ぐらい懲罰動議を受けている。その党に入るわけですから、連合は嫌がっています。労働組合に否定的だったし。そういうことも考えると、どの党でもいいんかい、と。同時に、それでもある程度の中堅幹部になる人を呼んでこないと党がなかなか追いつかないなど、いろいろな事情があるのでしょう」

長野「国民民主党ってSNSの使い方がすごくうまくて、伸びたじゃないですか。国民の手取りを増やす、と玉木さんが一生懸命、YouTubeを毎日更新して。その中でSNSを気にしすぎて、選択的夫婦別姓で『反対が多いから』とブレるなどした。榛葉幹事長が今回、4人について『ネットでの賛否があるかどうか知らないけれど能力のある方』と言って。ネットを地盤にしているのに、というのと、そこまで困っているのか、と。矛盾を感じます」

角谷「困っていると思います。政治の発言が軽い、中途半端、発言に責任を持っていない。この3つがある限り、どんなに立派な政党だろうが立派な候補者だろうが、やはりダメだと。その最たるものが江藤さんの『うちはコメが売るほどある』。あれだけのメディアが聴いているところで大臣がそれを言う、何が起こるか想像できない。それだけで、申し訳ないけど、政治家の資質はないんです」

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時30分~5時、火曜~金曜午後3時30分~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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