
【お天気気象転結】消防避難訓練
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼5月30日配信号 担当
鈴木純子
先日文化放送で消防避難訓練がありました。
私は司会進行でとても勉強になりました。地震による火災が5階の給湯室から発生したという想定で、初期消火。消火不可能と判断し、防災センターからビル管内に避難指示の放送を行い、階段から避難しました。
まず、消火栓。消火活動に必要な水を供給するための設備ですが、あなたはその使い方をご存じですか?私は今回初めて知りました。それも文化放送の消火栓は一人で使えるようになっています。
▲消火栓、見慣れている方もおられるかな
開けてみるとこのようになっています、内側からホースをつかんで火元まで移動。パルプを開けてホースの先端にあるノズルを開いて水を出します。
▲開けたらこのようになっています
訓練ではまず消火器での消火。次に消火栓を使っての消火も無理となって、ビルの皆さんが非常階段を使って避難しました。普段エレベーターで移動している方にとっては、階段を下りるというのも大変なことかもしれません。時間があるときなどに時々階段を使ってみるといざというときにスムーズに避難できると思いますよ。私は出社時に8階まで階段を上がっているのですが、たまには降りる訓練もしておこうと思いました。
▲芝消防署の皆さんが消火器の使い方をレクチャー
その後、文化放送一階広場のサテライトプラスにて消火訓練。芝消防署の皆様のご指導のもと水消火器を使って、消火器の利用訓練をしました。
▲文化放送防災センターの皆さんがまずお手本を
火災が発生したら、まず避難路を確保、火事だ!と大きな声で周りに知らせて消火器を使用します。ピンを抜いて、ホースを外して火元にむけ、体を低く安定させて、レバーを握って放水します。初期消火が難しいときは速やかに避難しましょう。文化放送防災センターの皆様がお手本を示してくださり、その後皆さんに体験していただきました。
文化放送の新入社員4人も挑戦しました。それからオフィス内の消火器の場所もチェックしておきましょう。文化放送には1つのフロアに4つあり、今まで意識していませんでしたが今回しっかり確認しました。
芝消防署の方がおっしゃっていました。「以前5階で火災が発生したときに、2階まで消火器を取りに行った方がいました。その方は以前2階で消火器につまづいて2階には消火器があることを覚えていたのです。しかし実際は火元の近くの5階にもちゃんと消火器がありました」
さぁあなたもオフィスや普段生活している場所の消火器の場所をチェックしてみてください。
防災訓練は普段なかなか顔を合わせない地域の方と交流するチャンスでもあります。今回文化放送でも同じビルで働く皆さんとご一緒でき貴重な機会となりました。最後は非常食を配って終了。私もアルファ米のエピピラフをいただいたので、今度会社で食べてみようと思います。
最後に、来月6月1日から労働安全衛生規則改正が施行され、事業者に対して熱中症対策が義務付けられます。
具体的には熱中症患者の報告体制の整備や、熱中症の悪化を防止する措置の準備を行って、作業をする人に周知させなければなりません。職場での熱中症の死傷者数は2022年以降右肩上がりとなっていて、労働災害による死亡者数の4%にあたる年間30人以上が熱中症で亡くなっています。
職場でもこのような対策が取られると思いますが、一人ひとりの熱中症対策も大切になってきます。
基本的な熱中症対策は我々の著書『自然災害から身を守る知恵~気象災害と地震に備える』求龍堂122ページ~にも出ています。良ければお手元に一冊どうぞ。文化放送ショッピングでは二人のサインとメッセージ付きでお届けしています。
伊藤佳子・鈴木純子著「自然災害から身を守る知恵」 | 文化放送ショッピング
気象予報士 鈴木純子
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