
8日九州北部・四国は「梅雨入り」 沖縄は統計史上最速タイの「梅雨明け」発表。
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災を最も身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
きょう6月8日、九州北部と四国地方で「梅雨入り」の発表がありました。
九州北部は平年より4日遅く、四国は3日遅い梅雨入りです。
きょうも九州南部には活発な雨雲がかかっている所があります。
九州南部では明後日10日にかけて、九州北部地方では明日9日から明後日10日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
( ↑ 気象庁HPより)最新の雨雲の動きはこちら
一方、沖縄地方は平年より13日も早く「梅雨明け」の発表がありました。
確定すると2015年と並んで統計史上最も早い梅雨明けとなります。
週明けは西日本~東日本にかけて続々と「梅雨入り」の発表がありそうです。
さて、きょうの「防災アワー」は先月発足した「極端気象アトリビューションセンター」という組織をご紹介しました。
この夏も猛暑が予想されていますが、去年・おととしは2年連続観測史上最も暑い夏となり、まさに「異常気象」となりました。
こういった記録的な暑さや大雨などの極端な気象現象に、地球温暖化がどの程度影響しているのかを科学的に分析し、これまでにないスピードで発信しようという組織で、大気や防災の研究者などが参加しています。
「防災アワー」では、メンバーの東京大学大気海洋研究所 渡部雅浩教授へのインタビューをお送りしました。
「アトリビューション」とは直訳すると「要因分析」のこと。渡部教授は「異常気象のイベントに対して要因分析を行い、特に進行している「地球温暖化」のせいで、どれだけ起こりやすさが変わっていたり、あるいは強さが変わっていたかということを科学的に分析することを目標としている」と話していました。
異常気象イベントが起こったら、すぐに分析をした結果をWEBなどで情報発信し、広く一般の人に知っていただくことで、温暖化に対する意識の持ち方を変えていただき、防災の意識を高める、気候変動に対する適応行動につなげていただきたい、ということです。
3ヵ月予報では今年も猛暑となりそうです。熱中症や大雨災害への備えを進め、脱炭素・温暖化対策に向けた取り組みも加速させる必要がありそうです。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子