腸ケアのために、食物繊維が豊富なきのこを摂って身体を動かそう！

第二の脳とも呼ばれる腸は健康の要。腸を健康に保つには自律神経のバランスを保つことが非常に重要になってくる。梅雨の時期に頭痛やだるさなど体の不調を感じやすい人が多いのは、気圧や気温、湿度などの変化による自律神経の乱れが原因だ。

自律神経を整えるためには、「規則正しい生活」、「栄養バランスのとれた食事」、「質の良い睡眠」などのほかに、「腸のケア」が大きな鍵となる。腸と自律神経は相互作用があり、互いに影響しあっているため、腸内環境を改善すると、腸のぜんどう運動を支配する副交感神経のはたらきが良くなり、自律神経のバランスが整う。自律神経のバランスが整えば、腸内環境も整うという訳だ。

では、具体的にはどんなケアが必要なのか。毎日の暮らしの中でできる工夫が大切だ。梅雨の合間でも晴れた日は外に出てウォーキングをしたり、とにかく体を動かすこと、日頃から質のよい睡眠をとれるよう心がけることが大切だ。

では、「腸ケア」にはどんな食事が必要なのか。

邦丸「どんな食事を心がけたら良いか、宮尾先生どうですか？」

宮尾「まずは、胃腸を弱らせる食材をなるべく避けていただきたいです。例えば、アイスクリーム、ジュース、ビールなどの冷たいものや刺身、生野菜、果物などの生ものは摂りすぎないように気をつけてください。体に入った湿気（湿邪）を上手に排出できる体づくりも、この時季には大切です。発汗作用や利尿作用のある食材を摂って「湿邪」を対外に排出することが大事です。また食事にしっかり取り入れて頂きたいのは、「食物繊維」です。食物繊維は便のカサを増やして腸の老廃物の排出を促したり、善玉菌のエサとなって善玉菌を育てたり、増やしたりすることで腸内環境を整えてくれます。食物繊維の豊富な食材と言えば「きのこ」ですが、きのこは「菌類」であるため、食物繊維の種類も量も豊富に含まれていて、効率よく腸を整えてくれる効果が期待できます。また食物繊維をとることで、腸内細菌によって「短鎖脂肪酸」が増加します。短鎖脂肪酸には腸を健康に保つ働きが期待できますが、きのこを摂ることで短鎖脂肪酸が増加することが分かっています。短鎖脂肪酸には腸の健康を保つことに加え、免疫力向上、ダイエット効果などの健康効果も認められています。私たちの腸内には約1,000種類、100兆個以上の腸内細菌が生息していると言われています。腸は健康の要でもあるので、腸内環境が整うことで免疫ケア、美容ケアなど様々な効果が期待できます。腸は栄養の入り口でもありますので、健康的な身体の基礎づくりに繋がります。

邦丸「腸内環境を整えるうえでは、意識して毎日の食事も気を遣った方がいい。きのこは食物繊維が豊富で、腸内細菌のエサとなることが知られていますから、私も好物なのはラッキーかもしれませんが積極的に食べるようにしたいと思います」

「くにまる食堂　ホクトpresents　きのこで菌活～カモン健康！」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送（FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。