
【アナコラム】高橋将市「新鮮な中継」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼6月27日配信号 担当
高橋将市アナウンサー
先月末に香川県のボートレース丸亀で「ボートレースオールスター」というレースが開催されました。
これはプロ野球のオールスターゲームのようにファン投票で出場レーサーを選ぶもので、スターレーサーが勢揃いする舞台。今回で52回目です。
レースのグレードは最高峰のSGレースで、その中でも伝統と格式あるレースである「グランデ5」の一つです。
もともと私は優勝戦のラジオ中継で実況する予定でしたが、「前日の準優勝戦をテレビで実況して欲しい」と会社を通して正式にオファーがあり、地上波とBSテレビ中継の実況を担当することになりました。
テレビでの実況は以前オートレースで中継のMCと併せて担当したことはありましたが、ボートレースでは初の経験でした。
ラジオの実況は映像がないので、それぞれのボートの位置取りやレースの状況などを常に実況する必要があります。しかしテレビは映像があるので、細かく状況を説明することよりも、映像に合わせてどんなことばを選択するかが重要になってきます。それに今回はレース実況中に解説の方とやりとりをするスタイル。レース中継は野球中継と違い常に動いているので、なかなかレース中に実況と解説がやりとりを挟み込むことがありません。それだけに新鮮な中継でした。
中継当日に向けて、事前に別の方が担当した時の映像を見たり、自分なりにイメージトレーニングをして臨みました。
解説を務めて下さったのは元ボートレーサーの今村豊さん。デビュー戦で1着をマークし、デビュー3年でSG初制覇。SGを優勝すること7回という、まさに「ボートレーサーのレジェンド」です。それほどの存在でありながら、今村さんはフレンドリーに接して下さって時にアドバイスも下さり、随分救われました。
今村さんのお話しからは「ボートレーサーのテクニックの凄さ、素晴らしさを伝えたい」という意図が感じられました。それをレース実況の中でできるだけ引き出せたのか…反省・課題いっぱいの初テレビ実況でしたが、非常に勉強になりました。いい経験をさせてもらいました。
今月末、28日の土曜日に再びテレビ(地上波・BS)でボートレース中継の実況を担当します。埼玉県・ボートレース戸田で行われる「グランドチャンピオン」というSGレースの準優勝戦です。
グランドチャンピオンはSGレースで活躍した選手しか出られない大会で、そのため「SGの中のSG」と言われている、SGレースの中でもハイレベルな大会です。
ファイナリストを目指して各レーサーがどんなレースを見せるのか、しっかりと実況します!
そして翌29日の優勝戦は文化放送で生中継します。ぜひお聴き下さい!
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