いま本当に大問題。「政治と外交」に各党はどう向き合うべきか

いま本当に大問題。「政治と外交」に各党はどう向き合うべきか

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、7月2日の放送に非営利のシンクタンク、言論NPO代表・工藤泰志が出演。参議院選挙の公示が7月3日に迫る中、「政治と外交」をテーマに解説を展開した。

長野智子「どうしても今回の選挙、物価対策や給付金、消費税などの対策に目が向いてしまいます。それも大切なんですが、これもいま大変な『政治と外交』。各党の公約も出てきていますが、どのような視点で見極めていけばいいでしょうか?」

工藤泰志「いま日本の政治が何を取り組まなければいけないのか。どういうふうに取り組むのか、という課題の解決の方向を、日本の政治は国民に説明する義務があるわけです。世界は歴史的な変化なわけです。大国が自分の利益だけで動いている。多国間の協力という世界、戦後の仕組みはもう壊れた。壊れた中で日本はどう生きるか。本当は大問題なんです」

長野「大きな、公約のトップに来てもいいぐらいの話です」

工藤「日米安保、国連憲章を日本は支持しているんですね。よくアメリカとの同盟というけど、日米安保って皆さん、条文を読んだことあるのか、と。日米安保とは、平和や民主主義、個人の自由や人権、経済の協力、お互いの経済の安定など、それらを実現するための同盟なんです。いま全部壊れていますよ」

長野「各党の政治と外交についてお伝えしましょうか。(各党の概要を紹介)」

工藤「自民党は目的をハッキリさせているけど、なぜその目的が必要なのか、どう具体化するか、というのが見えない。防衛力を強化して国民の命、領土を守るというのはそのとおりです。それをどう実現するのか。公明党と立憲民主は『平和』という言葉を使っているけど、防衛費が拡大しているような状況でどう実現するかがわからない。専守防衛に徹する、と日米同盟を深化する、って矛盾していませんか、という問題もある」

長野「はい」

工藤「公明党は惜しいと思う。核兵器の使用、導入、断固反対って、踏み込んだけれど、どういうビジョンと構想があるのか。明らかにすればすごいと思うけど、まだ見えない。(ほか各党にも言及して)1つ1つの政策をただ言うのではなく、日本をどう守るのか。世界がこういう状況の中で、なぜそれをアジェンダにしないといけないのか、きちんと説明して。国民の皆さん、こういう理由で我々、やりたいんです、と堂々と言わなければいけない」

長野「うん」

工藤「やはり国民が理解できない政策はいけない。国民は皆、不安を持っているわけです。イランが急に攻撃される、政府の答弁が違う、など。そういう状況が不安なのに、政治がまったく答えを出せない。こちらのほうが問題なんです」

長野「工藤さんが政治家にアドバイスするなら?」

工藤「いま起こっていることを正直に言ってほしいんです。課題に対して、答えはなくていいんですよ。だけど我々はこういうことを考えなければいけない、我が党は5年以内に答えを出す、でもいいから。世界に歴史的な変化があるとき、我々は真正面から取り組んでいるんだ、と、そういうことを国民に示すべきです」

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時30分~5時、火曜~金曜午後3時30分~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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