
【音現場から・ミキサー裏話】セミの声
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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!
●7月18日(金)配信
今年の夏は何かおかしいと感じている方も多いのでは。おかしな点はいくつかあると思いますが、セミがほとんど鳴いていないですね。私の自宅は緑の多い郊外にあるのですが、暑い日中でもほとんど鳴いていません。どことなく違和感を感じます。
音で夏を表現するのに簡単な方法はセミの鳴き声を効果音として入れること。早朝や夕方だったらヒグラシ、昼間だったらアブラゼミやミンミンゼミと使い分けることもできます。
外からの中継ではうるさくて困ることもありますが、自然のことだから致し方ないところ。東京オリンピックではテニス会場の周りで鳴いているセミの鳴き声がうるさく、なんとかならないかという話もありました。放送関係者が言ったのか競技関係者が言ったのかは忘れましたが、どうしようもないですよね、夏だもの。
ちなみにセミの声だけを録音しようと思っても、街やクルマの音があるので結構難しいです。
この先どのような夏になるかは分かりませんが、普通にセミが鳴いて夕方にはヒグラシの声を聞きながら夕涼みができるとよいのですが、この猛暑では夕涼みという言葉も出番があまりないかもしれませんね。
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