【音現場から・ミキサー裏話】ラジオはぶっつけ本番で

【音現場から・ミキサー裏話】ラジオはぶっつけ本番で

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!

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●11月17日(金)配信

ラジオではリハーサルをごく稀にしか行いません。
行うのは音楽演奏モノかラジオドラマぐらいでしょうか。
ただ新番組の初回前にはランスルーと言って、本番同様にリハを行うことはよくあります。
浜祭では高橋優さんが本番直前にお客さんの前で公開リハ。
ミュージシャンはライブの際、自身のモニター音量やミックスバランスに神経を使います。ご覧になった方はラッキーですね。坂口アナは前日に歌唱リハを行いました。Appare!さんや浜祭の大トリ武田鉄矢さんの「贈る言葉」はリハ無しぶっつけ本番です。
リハがないと演者さんがどのくらいの声量か声質か掴めないので、ミキサー卓のマイク音量セットは勘頼みになります。
歌の出だしの音量が低いとかなりカッコ悪くなるので、少し大きめにセット。
Appare!さんは6人かつソロパートが多いので大変で、しかもテンポが早い! 歌割表から目を離さず、必死にフェーダーを上げ下げしていきます。
ゴールデンラジオの対決コーナーもリハ無し。
段取りやステージ上の動きは事前に細かく打ち合わせはしますが、実際に始まってみないとどのような音を録ることができるのかはさっぱり分かりません。
セットチェンジで机配置を変更。卓上マイクを撤収し別マイクに付け替え後、音が出るまで時間内に間に合うのかドキドキしましたが、何とかなりました。
スタッフみんなが頭の中でリハーサルしたお陰だと思います。
ミキサー卓には大きな音量が入った時、自動的にある程度抑える装置はあるのですが、あくまでも補助的に使用します。
ちなみにテレビ番組ではステージモノでのぶっつけ本番はほとんどありません。音声のみのサウンドチェック、カメリハ、ランスルー等3回もあったりします。
回数多いほうが調整の機会が増えるのでよりよい音声を作れますが、ぶっつけ本番で何とかし、よい音を作ってリスナーの皆さまに楽しんでいただくのがラジオ局ミキサーの実力なのです。
 

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