村尾信尚「総裁選挙はやったほうがいい」

村尾「私は両院議員総会を開いて総裁選挙をやったほうがいいと思います。参院選では色んなことがテーマになりました。その総括も踏まえて議論してほしいですね。例えば野党はガソリン税暫定税率の廃止を訴えていた。これに対して自民党はどうするのか、野党の主張を飲むのか飲まないのか。ガソリン税を廃止すればガソリンの需要は増加してくる。これは気候変動に反している。短期的にはともかく中長期的自民党はどういうスタンスをとるのか。また選択的夫婦別姓も論点になりました。自民党としては、これをいつまでも先送りにするんじゃなくて、どういうスタンスをとるのか。あるいは財政規律を守るのか、それとも、もっとバラまくのか、そういういくつかの政策の対立軸の中で参院選の総括をして今後の展望を考えるために総裁選挙は不可欠だと思います。それから世界でいえば、トランプさんに対してどう対応していくのか。法の支配と力の支配、自由貿易と保護貿易、これに対して日本はどういう立ち位置をとっていくのか。あるいは関税をどこまで下げるのかということが世界的な話題になっていますが、日本はTPP（環太平洋パートナーシップ）という太平洋の諸国で自由貿易を推進していく枠組みで推進役だった。この立場をトランプ政権の中でも貫いていくのか、いかないのか。こういった明確な政策の対立に対して、それぞれの人が意見を言い合ってほしいんです。それ抜きで石破総理が辞める、辞めないという議論は場当たり的であると思います。また、今回自民党が負けた原因である旧安倍派の裏金問題、これについてけじめがついたと考えているのか、ついてないから参院選で負けたのか、こういったことも含めて議論して、国民に分かりやすい形で“見える化”して政策論争をやってほしいですね」 

番組では、この他にも村尾信尚がこの問題について語っています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。 

「くにまる食堂」は平日朝9～13時、文化放送（FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。