
【お天気気象転結】夏は最高気温35度が当たり前?
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼8月1日配信号 担当
伊藤佳子
「去年、一昨年ほどの記録的猛暑にはならないだろう」と5月に気象庁記者会見で言われていた今年の夏。
いやいや6月も日本の平均気温は観測史上最も高くなり、そのまま7月も各地で危険な暑さが続き、7月29日には全国914の3分の1を超える、過去最多の322地点で最高気温が35度を超える猛暑日となりました。
こうなると35度はフツーの真夏の暑さとも言えるのかもしれません。
先日の気象庁記者会見では「今年も、去年・一昨年と同様、記録的猛暑となる可能性が出てきた」という話も聞かれました。
△気象庁三ヶ月予報記者会見
そして取材させていただいた「猛暑対策展」。
去年も人気商品は売り切れという話を聞きましたが、今年も飛ぶように売れている商品があったり、在庫が既にない、高額だけど完売したという話を複数聞きました。
出展社からは「個人的には勘弁してほしい暑さだが、会社としては猛暑が続いてほしい」
「これから夏は毎年こういう暑さになる、それを想定して品ぞろえしていく」という声も。
猛暑と少雨で東北や北陸など農家さんは 大変。ひび割れた水田の映像を見ると、今年のコメはどうなるのか危ぶまれます。
△気象庁HPより
この1ヵ月の雨量、山形県酒田市は3ミリで平年の1%、新潟市は3.5ミリで平年の2%しか降っていません。
酒田市は去年水害で取材に行った場所で、あの時は田んぼや農機具が水に浸かって大きなダメージを受けていました、今年は日照りとは……。
△去年の山形県酒田市の水田
温暖化を考えると、30年後、50年後はもっと暑くなっている可能性が高い。どうやって乗り切っていくのか…?
農業・漁業だけでなく、生活の仕方も変わっていくのでしょうね。
目先、この週末の天気、台風9号の影響は……最新の台風情報を確認してください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子
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