
早朝から津波情報に終始した7月30日の日本。邦丸・内藤が感じたこと
野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週月~金曜9時~13時)。7月31日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、邦丸アナとパートナーで俳優の内藤剛志が、太平洋側を中心とする広い範囲に津波警報が出た7月30日について、それぞれが思ったことを語った。
野村邦丸アナ「7月30日に発生したカムチャツカ半島付近を震源とする巨大地震で、気象庁は太平洋側を中心とする広い範囲に津波警報を発表し、避難を呼びかけました。昨日は津波が22都道府県に到達。岩手県の久慈港では1.3メートルの津波を観測しました。一方、総務省消防庁によりますと、全国の自治体が出した避難指示の対象者は一時およそ200万人となりました。リスナーの皆様がお住まいのエリアが沿岸地域で、特に例えば千葉茨城そして東北、北海道という方もあるかも知れないし、自分の実家、あるいは親戚が避難したよという方もいらっしゃると思いますが、『くにまる食堂』では9時台以降、内容を大幅に変更して津波警報情報をお伝えしましたが、内藤さんはどこにいましたか?」
内藤剛志「喉のチェックを2、3ヶ月ごとに必ずするので耳鼻咽喉科にいたんですね。9時頃の予約だったので、家族からLINEが来ましてパッと見たら地震があったと。地震というよりは津波って書いてあったんですよ。『津波?』って思って、その時めちゃくちゃ晴れてて、窓際に居て、『いやいや、揺れももちろん感じてないから津波って何?』って思って調べたら『うわっ!』ていう、そういう気づき方でした。ですから地震発生から言うと30分ぐらい後ってことになりますかね。場所で言うと御茶ノ水あたりにいたんですけど、何も変わらない日常の中にそんなことが起きているっていうのが非常に不思議な感じだったんですが、病院から出てタクシーに乗ったんですけど、運転手さんはまだご存じなかったですね。今、お客が乗っているとラジオ点けないこともあったりしますから」
邦丸「マナーとしてね」
内藤「だから津波のことをご存じなくて、『津波大変ですよね』『はっ!?』っていうような感じでした。でも、何かこの日常の中に2011年のあの時が蘇るんですよね。テレビを点けたら『逃げてください!』って呼びかけが続いてますよね。そしてテレビには日本地図が出ていて、沿岸側に赤い線が入っていて……『あっ、災害ってのはやっぱりあるんだ』と。当たり前のことですけれども、『起きる』っていうことが改めて思い知らされて。もちろん備えることの大事さを思い直すこともあったけども、このことできっと大変な目に遭われた方がたくさんいらっしゃったんだなと思ったし」
邦丸「公共交通機関が、要するに列車だったら運転見合わせだったけど、千葉とか茨城の一部とか、あと神奈川湘南エリアにお住まいの方は帰りの足ずいぶん混乱したと思いますけども、私も昨日放送しながら実感したんですが、とにかくこの暑さ厳しい猛暑酷暑の中で『高いところに避難してください』っていう時に、高いところに避難っていっても、高いところは必ず上り坂になってるでしょ? 階段があったりとか。それを『避難してくれって、俺普通に言っちゃっていいもんかな?』っていう、色んなことが揺れ動きながらの放送になりましたが、あの……すいませんね、自分のことなんだけど放送しながらものすごく考えましたね。『一概に避難してくださいって言っても、これきついよなーと思って』
内藤「だから必ず水分を持ってという風に放送するところもたくさんありましたね。そういう意味で言えば真夏ですから、まず高いところに避難したらいいけども」
邦丸「熱中症が心配ですよね。東日本大震災の時は3月11日で一番寒い中での避難だったけど、今回は7月30日だからものすごく暑い中。ただ間違いなく言えるのは地震津波は季節も場所も問わず起きるので、常に注意をしておかなければいけません」
「くにまる食堂」は平日朝9~13時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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