石破茂首相は支持率上昇。続投反対派に立ちはだかる5つのハードル

石破茂首相は支持率上昇。続投反対派に立ちはだかる5つのハードル

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、8月18日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。自民党内における「石破続投反対派」に立ちはだかるという、ハードルの数々について解説した。

二木啓孝「『石破を下ろしたい』という人たちは、これから5つのハードルを越えないといけないな、と。まず1つ、石破さんの支持率が上がってしまって困ったな、と。朝日新聞の世論調査が16、17日に実施されて、今朝の1面に出ています。石破さんは辞める必要がない、という人が54%。前回の47%からグンと増えた。辞めろ、という人は36%で前回の41%から減りました」

長野智子「はい」

二木「自民党の支持率は下がっているけど石破さんだけ上がっている。『参議院選挙で負けたのは石破の責任』と言うけど、政治と裏金問題についてきちんとしていない。石破さんがきちんとしていないのが問題だけど、裏金をもらった人たち、それに連なる人たちが『石破、辞めろ』ってどの口が言うか、というのが普通の感覚としてある」

長野「去年、総裁選で石破さんが言っていたことができていない。本人に責任はある。そこも多くの有権者はモヤモヤするというか」

二木「石破さんからすると総裁選で言ったような政治とカネの問題なんかは結局、党内、後ろから羽交い絞めされて口封じされた、という思いはある。ただ、じつは石破さんが原爆投下日の広島、長崎、15日の戦没者の追悼式でジワリと石破カラーを出してきた」

長野「はい」

二木「戦没者追悼式のとき、こう言っているんですね。『あの戦争の反省と教訓を、いま改めて深く胸に刻まねばならない。世代を超えて継承すべきだ』と。反省という言葉は13年ぶりに使われたんですよ。世代を超えて継承、というのがポイントで。安倍さんが出たとき、あの戦争になんら関わりのない世代に謝罪の宿命を負わせるべきではない、と言って。それに縛られてきた。安倍談話、安倍路線を支持する人たちは、石破さんに『なんてこと言うんだ』と思うけど、追悼の終戦記念日に批判はできない、と」

長野「今回、国会議員に当選した若い人たちが『核武装は安上がり』と言う。ああいった空気の中で石破さんが『反省の上に教訓があって』と語る。それで『世代を超えて』と言うのは胸にしみたというか」

二木「いつも謝罪する必要はないけど、こういう歴史があったということをずっと胸に秘めていかないと、と。これも支持率の上昇に影響していると思う。これが2つ目のハードル。3つ目は、ポスト石破が決まらないこと。皆さん、どうですか。石破さんに下りてほしいといっても、じゃあ誰かというとき、あいつだ、こいつだ、と自民党の中でもまとまっていない。だいたい総理下ろしのときは次の人のメインが決まるけど、決まらない」

長野「うん」

二木「時事通信のこの前の調査がおもしろくて。ポスト石破は誰がいいですか、と聞いたら1位は高市さん、2位が小泉進次郎さん、3位が石破茂さん。ところがこの調査、自民党の支持者として、と聞いた場合は1位:石破、2位:小泉進次郎、3位:高市」

長野「どうとらえればいいんですかね? そのままでいいんでしょうか」

二木「自民党の支持者ですからね。高市さんは党内で人気がないと。高市さんは旧安倍派の人たちが推していたけど、安倍派が解散した、ということもある。党内的には石破さんで。今度、総裁選があるとしたとき石破さんも立候補の有資格者です。いままで『この人が辞めたから総裁選で次を選ぶ』ということだったけど、石破さんが手を挙げたとき、投票するのは自民党支持者。すると時事の調査でいうと石破さんが1位になるんじゃないかなと」

放送ではこのほかにも「石破続投反対派のハードル」が語られた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「長野智子アップデート」は平日午後3時30分~5時00分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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