赤木ファイルの職員名の黒塗りに二木啓孝氏「実に微妙な政治判断」 6月23日「くにまるジャパン極」

赤木ファイルの職員名の黒塗りに二木啓孝氏「実に微妙な政治判断」 6月23日「くにまるジャパン極」

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森友学園に関する財務省の決裁文書改ざんで、自殺に追い込まれた近畿財務局の元職員の赤木俊夫さんが改ざんのプロセスをまとめた赤木ファイルを国は遺族側に開示した。開示されたファイルは財務省の職員の名前は黒塗りになっていた。
これについて、ジャーナリストの二木啓孝氏は6月23日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で“実に微妙な政治判断だ”とコメントした。政治判断とは、どういうことなのか?

まず、二木氏はニュースのポイントをこのようにまとめた。

●財務省理財局が赤木俊夫さんが勤める近畿財務局にメールで細かく指示していたのが2017年の2月下旬から4月中旬まで。これを時系列を追って全部赤木さんがファイルしていた。
●メールには佐川理財局長からの国会答弁を踏まえた上で修正するようにと指示があった。
●財務省から森友学園を厚遇したと受け取られる恐れのある部分は全部削除してくれと伝えた。
●その後、会計検査院がこのお金の使い方がおかしくない?という話が出た時にその説明に支障が生じることがあると赤木さんは決裁済みのものは変えられませんよと言っている。

ここで、二木氏は当時の森友問題を振り返る。

二木氏「森友問題というのは、2017年2月17日に安倍前総理が野党から“あなたは森友学園に関与してるんじゃないですか?”と言ったら安倍さんが”私や妻が関係していたことになれば総理大臣だけでなく議員をやめます”と言ったんですね」

ここで二木氏が気になったのが、”私や妻が関係していたことになれば”という部分。

二木氏「本当だったら、”関係したことがあれば”でしょ。でも”関係していたことになれば”ということは、関係していたことにならないようにしてくれというメッセージなんです。下の人たちは関係していたことにならないようにしようと忖度が始まるわけですね。」

そして、ファイルの中の財務省理財局や近畿財務局の職員名が黒塗りになっている点について、二木氏は「微妙な書き方だ」と指摘する。

二木氏「これ微妙な書き方で、名前は消してあるけど当時の役職は明らかにしている。調べれば誰だかわかる。実に微妙な政治判断かな?という気もします。」

微妙な政治判断とはどういうことか?

二木氏「政局好きの我々からすると安倍切りを微妙にやってるな。今、安倍前総理がどんどん力を増してきている。これは、政局に微妙に安倍さんにプレッシャーをかけているというね。私はそうゆう風に見てしまうところがある」

赤木ファイルの黒塗り問題を、二木氏はこのように独自の見解を示した。

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。二木啓孝氏は毎週水曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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