
バッチリ対談!現在にも通じる50年前の対談番組のテーマを見ていこう【アーカイブの森 探訪記#60】
今回発見したのは「バッチリ対談」という対談番組。2人の有識者を呼んで一つのテーマを元に対談させる15分番組だ。
1966年から『ダイナミックレーダー〜歌謡曲でいこう!〜』という番組内で放送されていたようだが、この番組のテーマが面白い。
定番の「和食派か洋食派か」から始まり、今の我々にも答えを出すことができない問題まで様々だ。
いくつかをピックアップして紹介する。
「女は化粧をするべきか」
令和の現在は男性でも化粧をする人が珍しくない。
しかし、1960年後半から70年代には女性の化粧にも反対する人がいたというから驚きだ。
また、化粧をするのが当たり前という側の意見も過激。化粧をしないのは女ではないとまで言い切っている。今考えると言い過ぎのような感じもするが、それでも面白い。
「男のオシャレ是非」
オシャレをするもしないもその人の自由ということはさておき、是々非々で語るならオシャレした方が良いのであろうと筆者は思っていたが、オシャレ反対派の論客が「オシャレしているといいつつ、他人のコピーをしているだけ」とバッサリ。なるほど!とつい思わされてしまった。そこから現代男性論に展開したそうだが、当時の現代男性論についても気になるところだ。
「情報ははやいほうがいいか」
情報が氾濫している昨今、特に考えなければいけないテーマだが、番組放送当時もそれが考えられていたというから驚き!当時は家のテレビが白黒からカラーに移行しているころ。
この頃からすでに情報の取捨選択の重要性が語られていた。いわんや、SNSやAIによって自分の得たい情報が自動で取捨選択されて流れてきてしまう今は更に情報をどの様に取り扱うか慎重に考える必要がある。
50年以上前の番組が取り扱っているテーマの中にも、我々が今一度考えなければいけない問題があったということがわかった。
こんなディベート番組が今だからこそあってもいいのかもしれない。
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