
村尾信尚「自民党の新総裁に求めるものは中長期的なビジョン」
石破総理の突然の辞任によって自民党は新しい総裁を選ぶことになった。9月9日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が新しく自民党の総裁になる人に求めるものを語った。
村尾「前回の参議院選挙の比例区の政党別得票率をみると、自民党が約2割、国民民主党、参政党、立憲民主党が約12%ずつなんです。この4党を足すと6割弱になるんですね。民意はこの4党にあるわけだから、民意に沿えばこの4党でうまく組んでやっていかざるを得ないと思っています。今までだったら自民党が過半数をとってましたから自民党総裁イコール総理大臣となっていたけれども、今回は自民党のトップが必ずしも総理になれるとは限らない。そういう状態に追い込まれている。今、茂木さん、高市さん、林さん、小林さん、小泉さんという名前が取り沙汰されていますが、私の関心は誰がなるのかというよりも少数与党という制約の中で自民党のトップは何をやるか、ここにもっと焦点を当ててほしいという気がするんですよね。今、日本が直面している最も大きな課題は中長期的にみると人口減少です。人口減少により凄まじい勢いで人手不足に陥っています。この人手不足にどう対応するのか。それから格差ですね。どうやって格差を縮小していくのか。こういう局面にどういう政策を打ち出し、そして野党とどういう形で手を組んでいくのかという中長期的なビジョンを出せる人、そういう人に注目したい」
邦丸「選挙で増税の『ぞ』の字でも言うと負け戦になってしまう状況の中、中長期的なビジョンを持っている政治家は意外と多いと思うんですよ。痛みを伴う政策を遂行しなくてはいけないっていうのは頭では分かっているんでしょうが、国会議員の人たちは『選挙があるから本音は言えないよ』ってなっている。負け戦覚悟で本音が言える人が与野党の中でどれだけいるかですよね」
番組では、この他にも村尾信尚が新総裁に求めることを語っています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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