「黒歴史だって言ってました」小朝を泣かせた女性落語家・蝶花楼桃花が師弟で号泣した襲名披露のウラ側を明かす

「黒歴史だって言ってました」小朝を泣かせた女性落語家・蝶花楼桃花が師弟で号泣した襲名披露のウラ側を明かす

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前座時代は「春風亭ぽっぽ」、二ツ目に昇進すると「春風亭ぴっかり☆」として以前の番組にも何度か出演していただき、先月ついに真打に昇進した「蝶花楼桃花」師匠が、4月29日の「くにまる食堂」に登場。春風亭小朝師匠に弟子入りしたときから、師匠が号泣した襲名披露までを振り返りました。

野村邦丸アナ「江戸落語には色んな名師匠がいる中で、なぜ小朝さんのところに行ったの?」

蝶花楼桃花「当時は女性の落語家がほとんどいなかったので、そもそも女性の弟子を取ってくれるのか分りませんでした。そこで本を読んだりして調べてみるとウチの師匠はすごく柔軟な考えだったんです。大好きな落語家で、私を育ててくれそうという2つを兼ね備えていたのは小朝だけだったので「弟子にしてください」って突撃したんです。」

邦丸「どうやったの?」

桃花「その頃は今みたいにネットもそんなに使えず、どこに行ったら会えるのか全く分かりませんでした。それでスケジュールを調べたら昼夜の独演会があったんですね。この間なら絶対に会えるだろうと思って、昼公演が終わった直後に「お願いします」って言いに行ったんです。参考にしていた本には、弟子入りは一度断られるって書いてあったので、そのつもりだったんですけど、「君、明日から来てね」って言われたんです。」

邦丸「行ったその日に弟子入りしたの?」

桃花「次の日の独演会に行ったら「君、ぽっぽだから」って名前も決まったんです。いきなり修行が始まって、いきなり落語家生活が始まったっていう感じで、それから2ヶ月後に初高座を踏んで二席やったんです。まだウチの師匠が正蔵師匠と兄弟だった時なんですけど(笑)、昼夜の独演会の開口一番にやらせてもらって、昼は「狸の札」、夜は「平林」というお話をやらせてもらいました。」

邦丸「それまで全然落語の世界にいなかった人間が、どうやって覚えたの?小朝師匠から口伝えに教えてもらった?」

桃花「師匠に目の前でやってもらったことってないんです。「この人のこの噺を習ってきなさい」って出稽古をするんですね。それをまた手直しをしてくれるんですけども、出稽古なので「狸の札」は(林家)正蔵師匠に習ったんです。」

邦丸「初めての高座はどうだった?」

桃花「緊張して途中で止まって、お客様に「この後タヌキはどうしたんでしょうか?」って聞いちゃったんですよね。(笑)師匠からは「初舞台ですって言いなさい」と教えられていて、お客様からも応援される雰囲気の中でやらせてもらいました。「ちょっと戻ります!」とか言って、またタヌキが来るところから始めて一応最後までやれました。」

邦丸「それを師匠の小朝さんはじっと見ているんですか?」

桃花「お客様からは見えないところで師匠はずっと見ているんですよね。舞台から降りてきたら、あそこはこう、ここはダメとか、語尾を上げないようにしなさいとか、バーっとダメ出しをされるんです。それを聞き漏らさないようにして次の機会には治ってるように稽古をするという感じで、前座の時は修行をしていました。」

邦丸「それで、春風亭ぴっかり☆になって、真打になって今忙しい最中ですけど、襲名披露では小朝さんが号泣したんだって?」

桃花「そうなんですよ。もうびっくりしました、師匠の涙なんて見たことないですし。私がお客様の方を向いていたら師匠が襲名披露の口上の途中で詰まったんですね。またなにかネタでもやってるのかと思って、ぱっと見たら涙が出てて、その瞬間私も涙腺が崩壊して、師弟2人で号泣するっていう異例の口上になってしまいました。」

邦丸「小朝師匠はどんな思いだったんだろうね?」

桃花「師匠は楽屋に帰るとき「黒歴史だ!」とか叫んでいたそうです。あとから聞いたらわたしが15~16年間頑張ってきたのを見てきたので、かしこまっている姿を見たら涙が出ちゃったっていう風に言ってくれました。」

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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番組のコンセプトは、「お昼はやさしくアクティブに」。 多様化する社会において、共通する言語は「食事」。まるで食卓を囲むような優しい時間をリスナーへ展開し…

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// 2022.04.28追加