小島慶子「子ども食堂を支援することが貧困対策だという行政の認識は、間違い」

小島慶子「子ども食堂を支援することが貧困対策だという行政の認識は、間違い」

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9月16日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)は、朝日新聞オンラインの「「こども食堂」の名はもう使わない 名付け親が感じてきた疑問と怒り」というインタビュー記事を紹介した。

番組で紹介した朝日新聞オンラインの記事によると、官民が後押しし、全国で1万カ所を超えるほど広がった子ども食堂。その「名付け親」であり、13年間、東京都大田区で子ども食堂を運営してきた近藤博子さんが、この春、「子ども食堂」の名前を使わないと宣言した。一体なぜ――、と取材を申し込むと、こう返ってきた。

「言わなければならない時期だ」

――「言わなければならない」とは、何をですか?

「『ちょっと違うんじゃないか』と、ずっと感じていたんです。13年前、食を通じて近所のちょっとしたつながりができればと思い、子ども一人でも入りやすいように『こども食堂』という名前で始めました。『近所のおばちゃんのおせっかい』くらいの気持ちだったんです」「その後、驚くスピードで全国に広まりました。『子ども食堂っていいよね』『すばらしい活動だよね』と応援してくれる人も増えていった。おかげで寄付や支援が集まって助かった面は確かにあります。でも、増えていくことが『いいこと』なのかという疑問はずいぶん前からありました」

――たくさんの子どもたちが利用しています。「いいこと」では?

「『子どものことを心配している大人がこんなにいる』と分かったのはうれしかったですし、子ども食堂が支えになっている子どもや親も実際にいます。だからといって、子ども食堂でなんらかの問題を解決しようと考えるのはおかしい」

このインタビュー記事の全編を読み終えた番組パートナーの小島慶子は、子ども食堂を支援することが貧困対策だと行政が認識しているのは間違いだ、と話した。また近藤博子さんの言葉は本当に重いと話し、「13年の間、近藤さんは、現場でそのように感じていたということ。近藤さんの言葉の中にもあるが、子ども食堂に来る子供やその親を取り巻く環境は、この13年間でむしろ悪くなっている。メディアも素晴らしい取り組みである子ども食堂を盛んに取り上げるが、このインタビューを読み、近藤さんは『子ども食堂が必要になってしまう社会の問題点を報じて欲しい』とずっと強い思いを抱いていたのだと改めて分かった。」と述べた。

 「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 

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